＞残虐さをあえて見せるか、見せないか。見せないで表現するほうがよほど難しいと思う。
いかに死に様が恐ろしくても、あえて見せずに撮る方法を選んだシーンは、絶妙に選ばれていて、監督の手腕を感じます。
そうですね。肝心のシーンを見せなくても、音だけで、気配だけでそれを感じる怖さというものをひしと感じました。
子供達に薬を飲ませるシーンなどは胸が痛みましたが。
『白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々』と比較すると又興味が湧きます。 (2008.02.08 17:11:21)
いかに死に様が恐ろしくても、あえて見せずに撮る方法を選んだシーンは、絶妙に選ばれていて、監督の手腕を感じます。
そうですね。肝心のシーンを見せなくても、音だけで、気配だけでそれを感じる怖さというものをひしと感じました。
子供達に薬を飲ませるシーンなどは胸が痛みましたが。
『白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々』と比較すると又興味が湧きます。 (2008.02.08 17:11:21)
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2008.02.08
テーマ： ■ムービー所感■(484)
カテゴリ： ドイツ映画
当時を描いた近年の佳作といえば『シンドラーのリスト』。こちらは、人々が虫けらのように殺され、あまりの冷酷さに再度見返すことが難しいほどの映画でした。
本作はノンフィクションでありながら、映画らしいドラマを演出した、人を選ばない、より幅の広い作品になっていました。それでいて考えさせることができる。
（あらすじ）1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった・・・・。
人類史上屈指の残忍な男に残されている人間性が、見事に表現されていました。秘書のユンゲや恋人には、優しい顔と弱さを見せていたヒトラー。
神経質に怒鳴りちらす、血も涙もない男のもうひとつの一面に、つい引き込まれていきました。
ブルーノ・ガンツの名演がただただ素晴らしいというものあるけれど、人間として好奇心に駆られる人物像であることはたしかでした。
その好奇心でもって、総統の秘書となったのが当時23歳のトラウドゥル・ユンゲ。
地下要塞で過ごした彼女はずっと、大虐殺やドイツ市民の無残な死を、自分と結びつけることができなかった――そう冒頭で証言します。
それでも「若さのせいにしてはいけない」と、おばちゃんになった彼女は締めくくります。半分ドキュメンタリーであるぶん、重さが違う。この言葉の重さは『シンドラーのリスト』で生き延びたユダヤ人が画面に映し出されたのと同じだと思う。
実在の軍人が辿った、たくさんの波乱の生涯や功績や非情さ。事実だと思うからこそ、目を背けられません。
巧みによく描ききっていると感心するのみでした。
残虐さをあえて見せるか、見せないか。見せないで表現するほうがよほど難しいと思う。
いかに死に様が恐ろしくても、あえて見せずに撮る方法を選んだシーンは、絶妙に選ばれていて、監督の手腕を感じます。
観て良かった。恐ろしいなかに、うっすらと横たわるユーモアが素晴らしい。
禁煙である要塞での煙草の扱いかた、乱痴気騒ぎが物語る様も見事です。
監督は『es［エス］』が鮮烈だった、オリヴァー・ヒルシュビーゲル。
原作 ヨアヒム・フェスト 『ヒトラー 最期の12日間』
トラウドゥル・ユンゲ 『私はヒトラーの秘書だった』
脚本 ベルント・アイヒンガー
音楽 ステファン・ツァハリアス
出演 ブルーノ・ガンツ アレクサンドラ・マリア・ラーラ ユリアーネ・ケーラー
トーマス・クレッチマン
（カラー／155分／ドイツ・イタリア合作／DER UNTERGANG）
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Re:【ヒトラー 最期の12日間】 2004年 全てを目撃した秘書が今明かす、衝撃の真実(02/08)
リラ11
さん
この映画は、
racquo
さん
この手の作品ではなかなか良さそうだと、
予告編を何度か見て感じている作品です。
はる*37さんが誉めておられるのが、見てみるキッカケになりそうです。
こういう映画は外すと気分の悪さと怒りが残るだけなので、
どうしても警戒してしまいます。
一部の人にとってを除けば「ヒットラー＝悪人」なので、
もちろんヒットラー肯定という意味でなくとも、
あまり彼の意図したことが真剣に語られることがありません。
しかし彼の思想に、実はユダヤ人問題に関してどれだけの歴史意識があったのか、
それともなかったのか、それがいちばん興味のあることです。
(2008.02.08 22:24:56)
予告編を何度か見て感じている作品です。
はる*37さんが誉めておられるのが、見てみるキッカケになりそうです。
こういう映画は外すと気分の悪さと怒りが残るだけなので、
どうしても警戒してしまいます。
一部の人にとってを除けば「ヒットラー＝悪人」なので、
もちろんヒットラー肯定という意味でなくとも、
あまり彼の意図したことが真剣に語られることがありません。
しかし彼の思想に、実はユダヤ人問題に関してどれだけの歴史意識があったのか、
それともなかったのか、それがいちばん興味のあることです。
(2008.02.08 22:24:56)
リラ11さん
はる*37
さん
ほんとうに、気配を感じさせましたね。
ドイツにもいい俳優さんが、いっぱいいるんだなと
そんなところも感心しました。
＞子供達に薬を飲ませるシーンなどは胸が痛みましたが。
静かに淡々としていましたね。
やるせないシーンでした。
＞『白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々』と比較すると又興味が湧きます。
この作品、あまり知りませんでした。
調べたら、ぜひ観たいと思いました。比較しながら鑑賞してみますね。 (2008.02.10 09:53:17)
ドイツにもいい俳優さんが、いっぱいいるんだなと
そんなところも感心しました。
＞子供達に薬を飲ませるシーンなどは胸が痛みましたが。
静かに淡々としていましたね。
やるせないシーンでした。
＞『白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々』と比較すると又興味が湧きます。
この作品、あまり知りませんでした。
調べたら、ぜひ観たいと思いました。比較しながら鑑賞してみますね。 (2008.02.10 09:53:17)
racquoさん
はる*37
さん
このての作品群では良質だと思いました。
＞彼の意図したことが真剣に語られることがありません。
彼の意図したこと、それはやはり語られず、私はわからないままです。
自らもユダヤ人だったというヒトラーの望んでいたこと、知りたいと思います。
「シンドラーのリスト」で総統が自殺するシーンが、リアルに肉付けれさた感がありました。 (2008.02.10 10:02:05)
＞彼の意図したことが真剣に語られることがありません。
彼の意図したこと、それはやはり語られず、私はわからないままです。
自らもユダヤ人だったというヒトラーの望んでいたこと、知りたいと思います。
「シンドラーのリスト」で総統が自殺するシーンが、リアルに肉付けれさた感がありました。 (2008.02.10 10:02:05)
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