原作漫画はずっと読んでました。なので映画も観ましたが、やはり原作とは別物。連載時には結構色々論じられていたようですが、そういうのを抜きにしても、これはチョット、てな感じでした。

役者さんたちはそれ程悪くはありません。戸田恵梨香は原作のイメージと少々違いますが、許容範囲でしょうか(ただ叫び方がイマイチ)。

それよりも脚本や演出。上映時間の制約がありますから原作どおりには行かないにしても、この再構築はちょっと酷い。それに原作にはない余計なシーンを入れてしまっているので、折角のスピーディーな展開が損なわれた箇所は数知れず。端的なのが夜神総一郎の放送局突入のシーンです。

まあ突っ込みどころは多いのですが、子供たちも理解できているようだし、これはこれでいいのでしょう。 (2008.03.12 00:51:08)

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2008.03.08
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カテゴリ: 日本映画

r087779808L.jpgr087759705L.jpg

 ここ数年、映画館に目ざめた母が、久しぶりに劇場で観たと言っていたのが『デスノート』でした(笑)
なぜなの?久しぶりに劇場へ行くのにそのチョイスは・・・。
けれどもとにかく、彼女は出かけて行ったそうで、期待できない感じのスピンオフ映画『L change the WorLd』まで、最近は観てきたそうです。
感想を話してくれるのは嬉しくて、しかしなかなか観た映画が重ならない今。たまには母に合わせて観てみようとレンタルしてきました。
前編・後編に完全分かれているシリーズもの、思いがけず4時間強で、まいりました


 死神リュークが落とした“デスノート”を拾い、野放しになっている凶悪犯を次々と粛清していく天才大学生、夜神月(藤原)。巷では救世主“キラ”の出現と噂し始める。一方、一連の“キラ事件”を捜査するため、インターポールから送り込まれた天才L(松山)がキラを追いつめていく。やがて“逮捕に協力する”と称して、自ら捜査本部に乗り込んでくる月。そんな中、第二のデスノートを、キラを崇拝するアイドル弥海砂(戸田)が手に入れ、自ら第ニのキラとなり行動を開始するのだった・・・。


 もとは少年ジャンプの漫画で、作家は正体を明かしていないとか。
どう考えても、構成が見事なので、熟練した作家であろうと囁かれているようです。
頭脳ゲーム は面白いので、人気なわけです。

アニメーションで描かれた死神の存在からして娯楽映画なのですが、良いところを挙げるならば、天才を演じた両名、藤原竜也と松山ケンイチの競演が見所。
DEATH NOTE のルールは都合よくできていて、ホラーっぽいイメージもありましたが、怖がるようなところは一切ない、紛れもないサスペンスです。


キラこと月(らいと)は、鹿賀丈史演じる、警察庁刑事局長・夜神総一郎の息子。
身内に犯人がいることがわかり、みんな疑心暗鬼のまま、突如捜査員に加わった、犯人・月とともに捜査は進んでいきます。
正義のために法律を学び、警視総監になるのが夢だったはずの月は、正義が行われていない現実を知って黙ってはいられず憤怒していた矢先に DEATH NOTE を拾うのでした。
その効果を偶然知ってしまった月は、犯罪者に対する制裁を次々と始めるのです。
まったく独りよがりな制裁を、自らが救世主であるかのように・・・。

天才の月に立ち向かうのは、部屋から出ることなく延々甘いもの食べ、猫背で、目の下に隈を作ったL(エル)。
彼の正体が明かされ、ついに 月 L の頭脳戦が幕を開けるのですが・・・。

Lを演じた松山ケンイチ君が、実は好きなので、レンタルに漕ぎつけたのであったりもします。
原作の絵にそっくりですね。
松山くんの魅力あればこその4時間強。
若い男の子に興味はないと思っていたのに、彼だけはべつ。



とにかく漫画原作らしい、伸びやかで緻密で、フィクションらしい作品。
きっとマニアがいて、映像にもオタクが喜びそうな嗜好が入り込んでいます。そこが一番いけてない。
アイドルを演じた戸田恵梨香を監禁するシーンなんて、なんであんな破けた白スカートを穿かせているのか・・・とても真面目に、正義を論じたくなるような作品ではありませんでした。


漫画といえども、面白くて深い作品はいっぱいあるのでしょう。漫画が原作となっている映画やドラマが、近頃増えています。
読むのは手塚治虫くらいで、他に知らない私は、きっとたくさん損をしているような気がします。
いいものが色々あるのだろうな~。
もう5年以上も前になるけれど、知人に薦められて読んだ『MONSTER』は最近の私的大ヒットでした。TVアニメになったようで、レンタル店に並んでいますがそちらは未見。
こんな風な濃いい物語が、漫画の世界にはいっぱいあるんだろうなと、ふと『ブラック・ジャック』を読み返してみながら、しみじみ感じた鑑賞後です。

deathnote1.jpg


 監督  金子修介
 原作  大場つぐみ『DEATH NOTE』
 脚本  大石哲也
 撮影  高瀬比呂志
 音楽  川井憲次
 出演  藤原竜也  松山ケンイチ  瀬戸朝香  戸田恵梨香  鹿賀丈史  藤村俊二

 (カラー/126分・140分)









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Last updated  2008.03.10 00:33:33
コメント(8) | コメントを書く


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なんであんな破けた白スカートを穿かせて  
racquo  さん
そういう安易はキャッチーさがあるのがマンガの世界なんでしょうね。
そういう部分を除外してしまっては、マンガ族には受けない。

>真面目に、正義を論じたくなるような作品ではありません

問題なのはそのキャッチーなマンガの世界を作るために
背後の社会的批判などがダシに使われているか、
それとも、社会批判をするのにキャッチーを使っているか、
これは作る側の態度でも、読む(見る)側の態度でもあるんですが、
どうも自分としては社会批判の方がダシにされているようで、
それであまり近付かなかったり、敬遠したりです。
(2008.03.10 02:47:45)

racquoさん   
はる*37  さん
マンガ族へのウケは、必要だったのでしょうね。
普段映画を観ない方も観た、話題の映画でした。
社会批判を描きながら、でもそれはネタにしかなっていない感じがしました。
サスペンスとゲームを楽しむのがメインのような。
原作はまったく知らないので、あくまでも映画は、ですが。
ストーリーも原作とは違うようです。 (2008.03.10 08:28:05)

Re:【DEATH NOTE デスノート】 2006年 天才VS天才 正義はどちらに微笑む(03/08)  
アネモネ*  さん
興味はありましたけど、はるさんの解説ではじめてあらすじがわかりました。
私もデスノート欲しい☆なんて冗談で言ってますが、あったらそれはそれで恐いでしょうね。
(2008.03.11 07:03:13)

アネモネ*さん  
はる*37  さん
こんにちは。
私も、もっとホラーチックなのかと思ってました。

>私もデスノート欲しい☆なんて

きっとなにかと大変でしょうね(笑)
使う勇気がでないし、殺したい人はいないし(笑)
(2008.03.11 09:05:04)

Re:【DEATH NOTE デスノート】 2006年 天才VS天才 正義はどちらに微笑む(03/08)  
エースNo1  さん

エースNo1さん  
はる*37  さん
原作とは別物になっていましたか~。

>上映時間の制約がありますから原作どおりには行かないにしても、

濃縮して2時間・・・なんて無理な話なのでしょうね。
それにしても、前編後に後編も観なければならない中途半端な前編がなんとも・・。

>原作にはない余計なシーンを入れてしまっているので、折角のスピーディーな展開が損なわれた箇所は数知れず。

そうなんですね。
削ってばかりじゃなく、入れちゃっている。
それで余計に長いのかしら。。
原作の夜神総一郎、放送局突入のシーンが見てみたくなります。

>まあ突っ込みどころは多いのですが、子供たちも理解できているようだし、これはこれでいいのでしょう。

その通りでした。
私より小学生の家人たちが真剣に見入っていました。
(2008.03.12 09:21:39)

Re:【DEATH NOTE デスノート】 2006年 天才VS天才 正義はどちらに微笑む(03/08)  
Lake Moraine  さん
今日もちょこっと戻ってきました。
お母様のチョイス 、、、、すごいですね。藤原竜也君か松山ケンイチ君のファンとか?
原作の方は読んでますが、映画は前編だけでストップしています。前編のラストは結構以外でしたが、やっぱりかなり違うなと(笑)
 お話のMONSTER のアニメ版 かなり力の入った作品ですよ。放映が1年強で原作そのままに重厚に作られていて、そして殺伐とした話ゆえか、食事の作画が実に素晴らしく美味しそうで、料理する側の暖かみすら感じさせてました。以後 アニメ好きの私は 食べ物の描写で 各々の作品の作画の質やスタッフの心意気を推し量るようになりました。 原作者の映像化というのは色々制約もあると思いますが作り手がどれだけその作品を愛して、咀嚼しているかというのもおおきいかなと思います。
(2008.03.12 13:45:55)

Lake Moraineさん  
はる*37  さん
>お母様のチョイス 、、、、すごいですね。藤原竜也君か松山ケンイチ君のファンとか?

ほんとですね・・(笑)
邦画中心なのと、「神童」も観ているそうなので、松山ケンイチくんもキライじゃないのでしょう。

>やっぱりかなり違うなと(笑)

そうですか~。やっぱりこれも別物となっているんですね。

> お話のMONSTER のアニメ版 かなり力の入った作品ですよ。放映が1年強で原作そのままに重厚に作られていて、そして殺伐とした話ゆえか、食事の作画が実に素晴らしく美味しそうで

着眼点が面白いですね!
食事シーンですか。
感想は、観る側の咀嚼のほどによるというのは、他の作品にも言えることですが大事ですねw
アニメ化も成功していたなんて、聞けただけでも嬉しい感じです。 (2008.03.13 02:01:06)

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