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2010.04.06
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カテゴリ: フランス映画

蠍座 にて特集中の <ナチス強制収容所の記憶>
先日の『パサジェルカ』が終了して、本日からは『夜と霧』が始まりました。
お休みの今日、さっそく足を運ぶ。

 アウシュビッツの大量虐殺を告白した、レネ監督の短編ドキュメンタリー映画。
廃墟となった現在の収容所をカラーで、過去のアウシュビッツをモノクロのニュースフィルムや写真でモンタージュした名作。

わずか32分のなかに凝縮された虐殺の記録に、ただただ戦慄あるのみ。
どんな映像よりも、この短い作品を、年に一度でもテレビで放映すればいいのに。

見せるべき作品だと思う。

『夜と霧』
同タイトルの (V.E.フランクル著)もあるので、なにか意味があるのかと調べてみると、
『夜と霧』とは、ナチス・ドイツが反社会的活動を行っている者に対してスムーズに処理をするために造られた法令(wiki)――の名前であった。
スムーズに処理する、すなわち、強制収容所送りということ。

言葉にできない、とにかく観てほしい。
ほんとうに同じ人間がしたことなのか、責任はいったい誰にあるのか。
怖ろしい真実の告発に全身全霊を傾けた。それしかできない。
知っておくべき、人間のおぞましき一面。
国中が従った、だから逆らうことはできなかった・・・そんな言葉では言い逃れできない最悪な人類の歴史の一頁がここにあった。


4a.jpg



製作/ アナトール・ドーマン
原作・脚本/ ジャン・ケイヨール
撮影/ ギスラン・クロケ  サッシャ・ヴィエルニ
音楽/ ハンス・アイスラー
ナレーション/ ミシェル・ブーケ

(カラ=モノクロ/32分)







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Last updated  2010.04.06 23:02:30
コメント(8) | コメントを書く


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たびたび失礼します♪  
荻々亭主人  さん
ナチスドイツの組織的ユダヤ人虐殺に関連して、スタンレー・ミルグラムの『服従の心理~アイヒマン実験~』(岸田秀・訳)という本が有名です。実験データの多い、ある意味面倒臭い本なので薦めませんが、ユダヤ人の強制収容所移送を指揮した責任者的人物であるアイヒマンがなぜ淡々と「職務」をこなしたのかという疑問に答える内容になっています。

ユダヤ知識層を中心に感情的反発を買った実験ですが、結論を簡単に述べれば、優先順位の高い「権威」に人間は従う傾向があり、「権威」の絶対性が高まるほど、倫理観やヒューマニズムは容易に無視されてしまう、という「ヒト」という知的動物の性向を明らかにしています。

この意味するところは、民族性にかかわらず、条件が整えば「ヒト」はユダヤ人虐殺のような残虐行為を組織的かつ機能的・機械的に実行してしまう危険性があることになります。なので、ユダヤ知識層を中心に感情的な反発を招いたわけですが(※ユダヤ人もそうなる機能性が含まれるため)、読んだ限りでは、非常に合理性の高い実験結果だと思いました。知性をもった動物である「ヒト」のほかにない醜さが暴露された実験です。恐ろしや。できれば、そんな醜さは「ヒト」として認めたくないですけれど。(注:実験結果はユダヤ人虐殺を擁護しているわけではありません)

同じ過ちを繰り返さない方法は、記録し、記憶し、忘れないことです。うかうかしていると、あんなことやっちゃうよ、と。ナチスは最終的に独裁政権になりましたが、もともとは民主的な選挙によって第一党となっています。

人間は美しい一面を持ちながら、同時に、かくも醜い一面も併せ持っている、ということのようです。スピッツの『猫になりたい』を、つじあやのバージョンで聴きたい気分。

(*^ー゜)vPEACE!!!

(2010.04.07 00:23:37)

荻々亭主人さん へ  
はる*37  さん
>スタンレー・ミルグラムの『服従の心理~アイヒマン実験~』

これは、ぜひ読みたいと思います。ご紹介がありがたいです。(途中挫折したらゴメンナサイ)
岸田秀さん訳、なのですね~
この方、いつか対談集を読んだときに、かなりインパクトのある方でした。
人間は本能の壊れた動物である――という唯幻論だったか独自の思想を話されていました。
いま調べてみたら『仏教と精神分析』という本でした。
「ヒト」という知的動物のこと、もう少しくらい、知っておこうと思います。


>スピッツの『猫になりたい』を、つじあやのバージョンで

あははは。
ではわたしは、ヴィレッジ・ヴァン・ガードで流れてるLumiereの曲が聞きたい!! (2010.04.07 22:21:43)

ヴィレッジ・ヴァン・ガード  
荻々亭主人  さん
懐かしいなぁ♪ナチスの話題からどんどん遠ざかりますが。

米国同時多発テロ直後の10月に、当時NYに在住していた友人に「いまなら観光客が少なくてNYは快適だぞ~!!!」と無理やり呼びつけられ、かの地に赴いたことがあります。空港のセキュリティチェックが厳しかった。

現地時間の午後4時ごろJFK空港に到着して、その日の夜にヴィレッジ・ヴァン・ガードに行きました。当時喫煙者だったラッキーマンは完全禁煙にちとまごつきましたが、演奏が始まったとたん時差ボケになり、3分も演奏を聴いているとカクンと眠ってしまい、一緒に行った友人によると、首がガクンとなるたびにサックス奏者に鋭く睨まれていたそうです。眠かった。機会があれば、もう一度、ヴィレッジ・ヴァン・ガードで時差ボケになりたいです。(*^о)ゞほほ

岸田秀氏は、連続幼女誘拐殺人事件があったころ、それに関する対談集が出版されて、伊丹十三氏らと対談しているのを読んで名前を記憶していました。その関係で時々氏の著書を読んでいたのですが、そこで紹介されていたのが『服従の心理』です。毀誉褒貶がありますが、名著との評価もあり、新訳も出ているようです。

先月、岩井俊二プロデュース作品『ハルフウェイ』(監督:北川悦吏子)を観た影響で、Salyuの「HALFWAY」をよく聴いてます。難聴になりそうだ。知っていると思いますが、Salyuは岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』でリリイ・シュシュ役で出演しており、リリイ・シュシュとして歌手デビューしています。小林武史が発掘した逸材です。

ほな、夜分に失礼しました♪

(*^ー゜)vPEACE!!!

(2010.04.07 23:28:32)

荻々亭主人さんへ  
はる*37  さん
ガンガン脱線しちゃいますが、
「ヴィレッジ・ヴァン・ガード」はそのカッコいい「ヴィレッジ・ヴァン・ガード」ではなく
本屋(兼雑貨屋)さんの方です(笑)
わたしはNYどころかパスポートさえこれから取得予定です(爆)
それにしても荻々亭主人さん、いろんなところに行かれているんですねー!
追い追い、いろんな話を聞かせてください。^^


>Salyuの「HALFWAY」

いま、聴いて来ました。
いい曲、しかもいい声ですね~~
わたしにとっては岩井監督の『リリィ・シュシュ』は当時好きに慣れなくて、以来一度も再見していませんでした。もちろんその後、曲をちゃんと聴いたことなく。。
岩井氏のダークサイド作品、今なら感想は変わるかもしれないなぁ。
『ハルフウェイ』もまだです。『天然コケッコー』の岡田将生くんが出てるなら観たいかも(笑)
(2010.04.07 23:47:55)

脱線転覆♪  
荻々亭主人  さん
>「ヴィレッジ・ヴァン・ガード」はそのカッコいい「ヴィレッジ・ヴァン・ガード」ではなく
>本屋(兼雑貨屋)さんの方です(笑)

宇宙を漂う魂の片隅でそんな予感がしていましたが、やはりそうでしたか。たはっ♪
脱線転覆してしまいました。(*^ー゜)vPEACE!!!

>それにしても荻々亭主人さん、いろんなところに行かれているんですねー!

いえいえ、まだ南極でペンギンと戯れていませんし、宇宙旅行で焼き肉パーティも実現していません。宇宙船内に煙がこもらない技術を日本の焼き肉チェーン店が開発してくれるのを待っているところです。(*^о)ゞほほ


>わたしにとっては岩井監督の『リリィ・シュシュ』は当時好きに慣れなくて、

岩井俊二メールングリストというのがあり、岩井監督の高校の同級生が主催しているのですが、そのオフの飲み会に参加したことがあり、岩井ファンの中でも『Love Letter』派と『リリイ』派のように分かれていました。喧嘩や意見対立しているわけではなく、好みや岩井作品への入り口の違いなのですが。
けれど『Love Letter』派の総帥からは「あなたは、きっとエーテルを感じたのでしょう」と言われました。この言葉はどういう意味だったのだろうか?

岩井俊二プロデュースで7割方岩井作品になっている『ハルフウェイ』の評価・感想も岩井ファンのあいだでは微妙に二分されていたような気がします。

ちなみにリリイ映画でも流れていたリリイ・シュシュ(Salyu)の「回復する傷」は、タランティーノの『キル・ビル』でも使用されています。タラちゃん、なんでも使えばいいってもんじゃないよ、といった感じの使い方でしたが。

あ、そうそう、脱線転覆ついでですが、『Love Letter』の撮影で使用された坂邸、失火で焼けてしまいましたね。ずいぶん前ですが。残念です。

(*^ー゜)vPEACE!!!

(2010.04.08 16:12:46)

脱線転覆とくれば炎上  
はる*37  さん
『Love Letter』の撮影で使用された坂邸が燃えた、あの日
丁度、札幌から小樽へ向う高速道路を走っていました。
消防車の音や、立ちあがる煙を目撃して、帰宅後ニュースで知って淋しかった。。
あの映画のなかで、樹の住む邸がステキなことも
魅力のひとつでしたよね~。


>岩井俊二メールングリスト

面白そうーこれはまた。
ほんとに、いろんなとこ、行かれていますね!!

「あなたは、きっとエーテルを感じたのでしょう」というのは
きっと、岩井俊二が好きな人は宮沢賢治的の世界観も好きで、、、(自分が好きだからそう思うのか)
感じてしまうのでしょうかねー、エーテルを(笑)
なんだか、自分がこの台詞を言われたら、きっと
「はい、感じました」と答えそうです♪ (2010.04.08 19:44:46)

こんにちは  



ここで取り上げる作品・・・すごいですね。

うーん、好みです。

ぼくも、これから、
たひたび訪問させていただきます。

とり急ぎ、御礼まで。
(2010.04.09 17:18:30)

KIMPITTさん  
はる*37  さん
こんにちは!
お越しくださってうれしいです。
いつもKIMPITTさんが、ユーモラスに、時に辛辣に紹介している数々の
足元にも及びませんよ。
お恥ずかしいほど。
タイトルさえ知らなかった、楽し気な作品はいつもチェックさせてもらっています。(手に入りにくいものも多そうですが、、^^)
これからも度々、お邪魔いたします♪


(2010.04.09 23:27:28)

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