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2026.01.13
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雪は少なくても寒さは厳しくて、空気がずっと張りつめていたにゃ。
寒さは体だけじゃなく、人の心まで固くしてしまうにゃ。
小さな不安や、言葉にできない怒りが、気づかないうちに胸の奥に積もっていったにゃ。


※AIさんが描いた節分(鬼が暴れる)

ちょっとしたことで腹が立つにゃ。
前なら笑って流せたことに、いちいち引っかかるにゃ。
言わなくていい一言が、つい口からこぼれるにゃ。
あとで後悔しても、もう戻らないにゃ。


部屋の隅や、ため息のあと、夜の静けさの中に、そっと居座るにゃ。

それが、鬼だにゃ。

鬼は最初、姿を見せないにゃ。
角も牙も見えないにゃ。
戸のきしみや、夜中に目が覚めたときの不安にまぎれて、少しずつ入り込むにゃ。
怒りの鬼、妬みの鬼、弱さから生まれた鬼。
気づけば家は落ち着かなくなって、人は眠れなくなって、村全体がざわざわしてくるにゃ。

これはいけない、そう思った人たちは集まったにゃ。
このままじゃ、春を迎えられないって思ったにゃ。
鬼を外へ出さなきゃいけない、そう腹をくくったにゃ。

そして迎えるのが、節分の夜だにゃ。

生の豆じゃないにゃ。
芽が出ないように、ちゃんと炒った豆にゃ。
鬼が家の中で、また増えないようにするためだにゃ。

戸を開けて、冷たい夜気を胸いっぱいに吸い込むにゃ。
そして声をそろえるにゃ。



※AIさんが描いた節分(鬼は外)

それは怒りを吐き出す声で、怖さを追い払う声で、
自分たちを守るための声だったにゃ。
こうして鬼は、家の中から追い出されるにゃ。

でも、鬼は消えないにゃ。

追われた鬼たちは、塀の外や辻、村はずれに集まるにゃ。
人の暮らしから遠く離れるわけじゃなくて、すぐそばで様子をうかがっているにゃ。
寒い夜気の中で、行き場を失って、
追われた理由も分からないまま、まだ怒りを抱えたままだにゃ。





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最終更新日  2026.01.13 16:42:46
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