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2026.03.05
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端午の節句になると和菓子屋さんの店先にずらりと並ぶあのお餅だけど、実は地域によって包んでいる葉っぱの種類や呼び方が全然違うって知ってたかにゃ。
柏餅っていう名前だから日本中どこでも全部同じカシワの葉っぱで包んでいると思ったら、それは大きな大間違いなんだにゃ。
もともとカシワの木というのは、寒い地域に多く自生する性質を持っている植物なんだにゃ。
だから、関東より北の地域や山間部では、カシワの葉を使うのが当たり前で自然なことだったんだにゃ。
カシワの葉にはとっても面白い特徴があって、新しい芽が出るまで古い葉っぱが枯れても落ちずに枝に踏みとどまる性質があるんだにゃ。
この様子が、親が死ぬまで子が育つのを見守る、あるいは家系が絶えないという風に見えることから、子孫繁栄の縁起物として尊ばれるようになったんだにゃ。
これは江戸時代に江戸の町で大きく広まった文化で、まさに江戸っ子たちの粋な願いが込められたお菓子だったんだにゃ。

柏餅


でもにゃ、問題があって西日本にはカシワの木がそんなにあんまり生えていなかったんだにゃ。

これが地域による柏餅の多様性の始まりなんだにゃ。
その代表格として西日本で親しまれているのが、サルトリイバラっていう植物の葉っぱなんだにゃ。
西日本の和菓子屋さんで柏餅として売られているものは、このサルトリイバラの葉を使っていることがとっても多いんだにゃ。
この葉っぱはカシワの葉とは見た目が全然違っていて、丸くて表面がツヤツヤしていて、縁にギザギザがないのが特徴だにゃ。
西日本ではこの葉っぱ自体のことをカシワと呼ぶ習慣がある地域もあるから、植物学上のカシワと混同されやすくてややこしいけれど、実は全く別の種類の植物なんだにゃ。

さらに面白いのが、北九州を中心とした地域での呼び方の違いだにゃ。
この地域では、端午の節句の時期には柏餅として売られているけれど、その季節が過ぎても店頭に並んでいるときや、地元の人たちの間では「がば餅」なんて呼ばれたりもするんだにゃ。

柏餅をがば餅と呼ぶなんて、なんだか響きが強そうで、一度聞いたら忘れられないかっこいい名前だにゃ。
このがば餅っていう名前の由来には、とっても興味深い説がいくつかあるんだにゃ。
一番有名なのは、包んでいるサルトリイバラの葉っぱの形が、カエルの足の形にそっくりだというお話だにゃ。
九州の方ではカエルのことを「がま」と呼ぶことがあって、その「がま」がなまって「がば」になったと言われているんだにゃ。

他にも、大きな葉っぱでお餅を「がばっ」と豪快に包み込む様子から、がば餅になったという説もあるんだにゃ。
九州でよく使われる、すごく、とか、とても、という意味の「がばい」という言葉とは、またちょっとニュアンスが違う由来なのが面白いところだにゃ。
地域に根付いた特別な愛称があるのは、そのお菓子がその土地の生活に深く入り込んで、長い間ずっと愛されてきた証拠なんだにゃ。
北九州の和菓子屋さんでは、初夏の時期になると当たり前のように「がば餅」という品名で札が立っていることもあるから、ぜひお店を覗いて探してみてほしいにゃ。

さて、葉っぱの違いはカシワやサルトリイバラだけにとどまらないんだにゃ。

例えば、山深い長野県の一部などでは、カシワの代わりに香り高いホオノキの葉で巻いたお餅を柏餅として食べる習慣が根付いているし、さらに北の山形県の方では、笹の葉でお餅を巻くこともあるんだにゃ。
まさにその土地その土地で、一番手に入りやすくて、お餅を包むのに適した大きな葉っぱを先人たちが一生懸命探して、神様へのお供え物や子供たちの健やかな成長を願う行事食を作ってきた、そんな知恵と情熱がギュッと詰まっているんだにゃ。


※AIさんが描いた柏餅が地域により包む葉っぱが違う

中身のお餅自体も、実は地域によって驚くほど個性が豊かなんだにゃ。
真っ白でツルツルしたお餅だけじゃなくて、春の香りがたっぷり楽しめるヨモギを贅沢に混ぜ込んだヨモギ餅の柏餅も、全国的にとっても人気があるにゃ。
中のあんこだって、定番のこしあんや粒あんだけじゃないんだにゃ。
例えば京都を中心とした関西の方だと、白味噌に砂糖を練り込んだ「味噌あん」が伝統的な柏餅の味として定着しているんだにゃ。
ほんのり塩気があって甘じょっぱい味噌あんは、一度食べるとクセになる不思議な魅力があるんだにゃ。
さらに、お餅の形自体も丸いものから、少し平べったいもの、あるいはハマグリのような形をしたものまで、バリエーションが豊富だにゃ。
これらはすべて、その土地の歴史や、好まれる味付け、そして手に入る材料によって少しずつ形を変えて受け継がれてきた、大切な食文化の宝物なんだにゃ。

こうやって改めてじっくり見てみると、一口に柏餅と言っても、住んでいる場所や生まれ育った環境によって、頭に思い浮かべる味や形、および葉っぱの香りが全然違うのが本当に面白いよにゃ。
みんなが今手に取ろうとしているその柏餅の葉っぱは、一体どんな形をしているかにゃ。
もし表面がつるんとしていて光沢のある丸い葉っぱだったら、それはきっとサルトリイバラ、つまりサンキライの葉っぱだにゃ。
もし表面が少しざらっとして産毛のような感じがあって、縁が大きくギザギザしていたら、それは本物のカシワの葉っぱだにゃ。
今年の端午の節句や初夏のティータイムには、ぜひお餅を食べる前に、その葉っぱの種類をじっくり観察してみてほしいにゃ。
それだけで、いつもの何気ないおやつが、日本の広い歴史や地理を感じさせる特別な一品に変わるはずだにゃ。
葉っぱの種類を知ることは、その土地の風土を知ることにもつながるんだにゃ。
地域ごとに大切に守られてきたお餅の文化を、五感全部を使って楽しみながら、美味しく前向きな気持ちでお祝いしてほしいにゃ。
お餅を食べ終わったあとの葉っぱに残った、かすかな植物の香りまで楽しむのが、通なにゃんこの食べ方だにゃ。

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1.「​​​​​ 子供の日「端午の節句」に飾る武者・五月人形やこいのぼり​ ​」コレクション

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最終更新日  2026.03.05 16:04:56
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