2013年08月06日
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尾崎豊が亡くなって20年も経つというのに、すこしも色褪せない曲。聴くたびに、次のフレーズが気になってしまう。こういう曲もめずらしい。

ふたりはまるで捨て猫みたい
この部屋は落葉に埋もれた空き箱みたい
だからおまえは小猫のような泣き声で

外国の曲もいいけれど、こういう日本語に出会うと、心のずっと奥の方でざわざわと騒ぐものがある。なんなんだろう、これはと思う。このやるせるさ、この哀しみ、このどうにもやり場のない虚無感。たった3行の詩句なのに、何度聴いても心を鷲掴みにされたような気持ちになる。

きしむベッドの上で優しさを持ち寄り
きつく躰
抱きしめあえば
それからまたふたりは目を閉じるよ


この歌を聴くと、尾崎豊が夭折したのは必然だったような気がする。これほどまでに研ぎ澄まされた神経を持って生きるのは、さぞかしたいへんだっただろう。たかが歌であり、たかが詩である。そんなもんはどうでもいいと思っている人の前では、職にもつかずに暮らしている若者でしかない。たぶんわたしたちのまわりにも、こういう天才はいるんだろう。わたしたちが彼の才能に気づかないだけだ。

夢みて傷つくだけの二人だよ
何度も愛してるって聞くおまえは
この愛なしでは生きてさえゆけないと

こんなことを言う女を、だれが愛さないでいられようか。愛がしらけてしまう。この言葉の異様さ。愛してるとか、あなたと一緒にいると幸せだとか、いろんな愛の表現があるけれど、愛がしらけてしまう。ベッドのうえで、ふたりで抱き合ってばかりいると、相手から離れたくなる。人は愛だけでは生きてゆけないから。それでも一緒にいなければならない運命。そういう事情があるのだろう。離れてしまえば破局を迎える愛のかたち。いずれ訪れる悲劇が、予兆のように感じられる歌である。

YouTubeのURL 尾崎豊/I love you
http://m.youtube.com/watch?v=st1XH31rZuM






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最終更新日  2013年08月06日 18時59分47秒
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