
Oちゃんは、ちっさいから、キック自転車からスタートでーす。
んしょ、んしょ、がんばれ、がんばれ。
おお!お姉ちゃん先生が、乗り方、教えております。
頼むよ、お姉ちゃん、妹、自転車乗れるようにしてやってよ。
頼りにしてます、姉上殿。
おチビ、がんばれ。
ねーちゃん、がんばれ。
そう、その調子。
そーやって、どんどん、
どんどん成長しやがれぃ!はっはー。
さぁーて、今回の家曜日は?
「プロならば、バックヤードちらつかせんじゃねーよ」
って話。
以前、仕事の関係の人と、打ち合わせの後、小さな居酒屋に入った。
んで、僕ら、生ビールとたこぶつを注文。
ビール来て、乾杯して・・・。
んん?たこぶつ、なかなか来ねー。
しばらく、たこぶつ待ち・・・。
遅せーな・・・あんなの切るだけじゃねーの?
二人してちょいとイラつき始めたその時、
チーーーン。
・・・・・・。
あらやだ、解凍中だったのね。
うーん、別にいいけどさ・・・。
てか、なんかガッカリじゃんね・・・。
チーーーンって・・・。
せめて、こっちに聞こえないようにしてくんない?
ゆうせん、爆音にするとかさ。
耳栓、おしぼりと一緒に出すとかさ。
レンジがチーンって鳴った時、なんか僕の胸、ギュッとなったよ。
そっち解凍、こっち圧縮。
ったく、プロならば、バックヤードちらつかせんじゃねーよ。
んでまぁ、僕ら気を取り直して、雑談。
で、追加オーダーで、店内の短冊眺めて 「お袋の味、肉じゃが」
って書いてんのを注文。
チーーーン。
・・・いやいやいや。
出て来た肉じゃが、完全にレトルトの味。
温め過ぎて、包装のビニールがほんのり溶けたような味。
これぞ、お袋の味ってか?
それでもまぁ、僕ら何とか気を取り直して雑談。
で、ラストオーダーに 「焼きおにぎり」
を注文。
・・・まさかね。
・・・有り得ないよね。
なんたって、焼きおにぎりだからね。
「焼き」ってついてっからね、名前に・・・。
部首に火(ひへん)ついてっからね・・・。
チーーーン。
怖いわっ!
ねぇ店主、何故にこの道を志したの?
おせーて!ねえ、おせーて!
開いた口塞がらんの通り越して、逆にあんたに興味湧いてきたわ!
なんつって、言ってやろうかと思って、ま、言えるはずもなく。
なんだかすっかり惨めな気持ちになって、焼かない「焼きおにぎり」を食す。
・・・・・・。
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へー、市販でふつーに売ってんだね。
いろいろあるぞ!
すごいぞ!
では、懲りずに、もういっちょ、与太話。
げげ!13時から先方と打ち合わせじゃん。早めに昼食を喰っとくかぁ。
なーんて思ったら、おお、ラッキー!目の前に丁度ラーメン屋があんじゃん!
お!空いてるねぇ~、ツイてるねぇ~。すんませーん、半チャンラーメン定食ひとつ。
僕、まだガラガラの店内のテーブル席に座って。
ツイてるねぇ~、ノッてるねぇ~、ドゥビドゥビ、パパヤ、シャバダバ~。
ご機嫌で、往年の中山美穂のヒット曲歌っちゃたりして。
歌詞忘れたとこ、スキャットでごまかしちゃったりして。
さて、僕、ご機嫌で半チャンラーメン定食待ってたらさ。
突然、厨房から、店主らしき男の怒号でさ、ん?若い店員指導中?
いーから作れバカヤロー!
実戦で鍛えなきゃ、いつまでたっても上達しねーぞコノヤロー!
おいおいおい。
そう、そうそう、そうやって麺入れて・・・ほら、出来るじゃねーか!
・・・あっ!バカッ!違うだろ!そーじゃーねーだろ!あちゃ~、台無しじゃねーか!
ちょっと貸してみろバカヤロー!・・・うーむ、なんとか喰える・・・。
嫌な予感しかしませんけど・・・。
ほら!しょげてんじゃねーよバカヤロー!誰だってはじめは失敗するんだコノヤロー!
さっさと客に出してこいってんだヘッポコヤロー!
案の定、僕の半チャンラーメンでした。
てか、作ったらしき若い店員、目真っ赤じゃーん、ちょっと泣いてんじゃーん。
でさ、その若い子、厨房に戻るのかと思いきや、
ホールに残って、僕から妙な距離とって、チラッチラこっち見てんじゃーん。
・・・うわあ、喰いにきー。
てか、店主さん、僕のでチャレンジさすなよ・・・。
いや、百歩譲ってチャレンジOK!どーぞどーぞ僕の昼飯で若手の腕前試してちょ。
だだねぇ、店主さん、若手しごいてる音声、客席にダダ洩れじゃんねぇ。
なりふり構わぬ教育・指導が、仕事に情熱的なプロの姿勢かね?
いやいや、プロならば、バックヤードちらつかせんじゃねーよ。
なんつって、言ってやろうかなと思って、ま、言えるはずもなく。
若い子の視線、「はじめての半チャンラーメンどうっすか?」ビームに射抜かれながら、
僕、しょぼしょぼとラーメンを食す。
・・・ま、ふつーに喰えるっちゃあ、喰えるっす。
でもこれさ、君的には、 成功のやつ?それとも成功の元のやつ?
なんつって、言ってやろうかなと思って、ま、これまた言えるはずもなく。
「おい!ガキこら!ファイトだっちゅーの!」の意を込めて、
「うーん、イケる」なんて、
わざと聞こえるか聞こえないかぐらいの声で。
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