家曜日~うちようび~

家曜日~うちようび~

2018.06.01
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Oちゃんは、ちっさいから、キック自転車からスタートでーす。
んしょ、んしょ、がんばれ、がんばれ。


おお!お姉ちゃん先生が、乗り方、教えております。
頼むよ、お姉ちゃん、妹、自転車乗れるようにしてやってよ。
頼りにしてます、姉上殿。

おチビ、がんばれ。

ねーちゃん、がんばれ。

そう、その調子。

そーやって、どんどん、

どんどん成長しやがれぃ!はっはー。



​​​さぁーて、今回の家曜日は?

「プロならば、バックヤードちらつかせんじゃねーよ」 って話。

以前、仕事の関係の人と、打ち合わせの後、小さな居酒屋に入った。
んで、僕ら、生ビールとたこぶつを注文。
ビール来て、乾杯して・・・。
んん?たこぶつ、なかなか来ねー。
しばらく、たこぶつ待ち・・・。
遅せーな・・・あんなの切るだけじゃねーの?
二人してちょいとイラつき始めたその時、


チーーーン。


・・・・・・。



あらやだ、解凍中だったのね。

うーん、別にいいけどさ・・・。

てか、なんかガッカリじゃんね・・・。

チーーーンって・・・。

せめて、こっちに聞こえないようにしてくんない?

ゆうせん、爆音にするとかさ。

耳栓、おしぼりと一緒に出すとかさ。

レンジがチーンって鳴った時、なんか僕の胸、ギュッとなったよ。

そっち解凍、こっち圧縮。

ったく、プロならば、バックヤードちらつかせんじゃねーよ。




んでまぁ、僕ら気を取り直して、雑談。
で、追加オーダーで、店内の短冊眺めて 「お袋の味、肉じゃが」 って書いてんのを注文。



チーーーン。



・・・いやいやいや。

出て来た肉じゃが、完全にレトルトの味。

温め過ぎて、包装のビニールがほんのり溶けたような味。

これぞ、お袋の味ってか?




それでもまぁ、僕ら何とか気を取り直して雑談。
で、ラストオーダーに 「焼きおにぎり」 を注文。

・・・まさかね。

・・・有り得ないよね。

なんたって、焼きおにぎりだからね。

「焼き」ってついてっからね、名前に・・・。

部首に火(ひへん)ついてっからね・・・。




チーーーン。



怖いわっ!

ねぇ店主、何故にこの道を志したの?
おせーて!ねえ、おせーて!
開いた口塞がらんの通り越して、逆にあんたに興味湧いてきたわ!

なんつって、言ってやろうかと思って、ま、言えるはずもなく。

なんだかすっかり惨めな気持ちになって、焼かない「焼きおにぎり」を食す。


・・・・・・。





へー、市販でふつーに売ってんだね。




いろいろあるぞ!





すごいぞ!


では、懲りずに、もういっちょ、与太話。


​​げげ!13時から先方と打ち合わせじゃん。早めに昼食を喰っとくかぁ。
なーんて思ったら、おお、ラッキー!目の前に丁度ラーメン屋があんじゃん!
お!空いてるねぇ~、ツイてるねぇ~。すんませーん、半チャンラーメン定食ひとつ。
僕、まだガラガラの店内のテーブル席に座って。
ツイてるねぇ~、ノッてるねぇ~、ドゥビドゥビ、パパヤ、シャバダバ~。
ご機嫌で、往年の中山美穂のヒット曲歌っちゃたりして。
歌詞忘れたとこ、スキャットでごまかしちゃったりして。

さて、僕、ご機嫌で半チャンラーメン定食待ってたらさ。
突然、厨房から、店主らしき男の怒号でさ、ん?若い店員指導中?

いーから作れバカヤロー!
実戦で鍛えなきゃ、いつまでたっても上達しねーぞコノヤロー!

おいおいおい。

そう、そうそう、そうやって麺入れて・・・ほら、出来るじゃねーか!
・・・あっ!バカッ!違うだろ!そーじゃーねーだろ!あちゃ~、台無しじゃねーか!
ちょっと貸してみろバカヤロー!・・・うーむ、なんとか喰える・・・。

嫌な予感しかしませんけど・・・。

ほら!しょげてんじゃねーよバカヤロー!誰だってはじめは失敗するんだコノヤロー!
さっさと客に出してこいってんだヘッポコヤロー!

案の定、僕の半チャンラーメンでした。

てか、作ったらしき若い店員、目真っ赤じゃーん、ちょっと泣いてんじゃーん。
でさ、その若い子、厨房に戻るのかと思いきや、
ホールに残って、僕から妙な距離とって、チラッチラこっち見てんじゃーん。


・・・うわあ、喰いにきー。


てか、店主さん、僕のでチャレンジさすなよ・・・。

いや、百歩譲ってチャレンジOK!どーぞどーぞ僕の昼飯で若手の腕前試してちょ。
だだねぇ、店主さん、若手しごいてる音声、客席にダダ洩れじゃんねぇ。
なりふり構わぬ教育・指導が、仕事に情熱的なプロの姿勢かね?
いやいや、プロならば、バックヤードちらつかせんじゃねーよ。

なんつって、言ってやろうかなと思って、ま、言えるはずもなく。

若い子の視線、「はじめての半チャンラーメンどうっすか?」ビームに射抜かれながら、
僕、しょぼしょぼとラーメンを食す。

・・・ま、ふつーに喰えるっちゃあ、喰えるっす。

でもこれさ、君的には、 成功のやつ?それとも成功の元のやつ?

なんつって、言ってやろうかなと思って、ま、これまた言えるはずもなく。

「おい!ガキこら!ファイトだっちゅーの!」の意を込めて、

「うーん、イケる」なんて、

わざと聞こえるか聞こえないかぐらいの声で。​​​




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最終更新日  2018.07.03 17:22:11


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