バースデーケーキのイラストは何にする?という妻の質問に、
「鬼滅の刃の、霞柱・時透無一郎君!」
と、長女は即答したそうです。
ケーキを注文してから数日間、
妻は、どーしても腑に落ちないっちゅーか、納得いかないっちゅーか。
いーんだけどさ、別にいーんだけど、念のため、あくまで念のため確認させてね。
無一郎君のどこが好きなの?
こんな黒い学ラン着た男の子、どちかっつーとキャラ地味めじゃん?
てかバースデーケーキに不向きじゃん?
と、けっきょく誕生日前日に、長女に聞いちゃったらしい。
そしたら長女のやつ。
もちろん、好きなのは善逸だよ。でも好きなキャラって食べにくいじゃん。
無一郎は、ふつー。だからふつーに食べれる。
だって。
・・・め、めんどくっせー。
いちいち、めんどくせえ!
というわけで、
本人が「たいして好きでもないキャラ」がこれ見よがしに描かれたケーキを囲み、
みんなで、どうテンション上けていいやら困惑しながら、かろうじてハッピーバースデー。
プレゼントは、かねてからの予定どおり、自転車。
サイズ的に限界になったこれまで乗ってた自転車は、次女にお下がり。
こっちは喜ぶ顔が見たくてやってんのに、
何であの子は、ああやって人をがっかりさせるのかしら。
我が子ながら、まったく理解しかねる。
そう嘆く妻に、だ、だよね~、なんつって、同調しつつ、
実のところ、僕は長女の気持ちが分らんでもない。
せっかくのバースデーケーキだ。雑念なく心から美味しく食べたかったのだろう。
だから、食べるのが惜しくなる一番好きなキャラを避けた。それだけの話だ。
僕は長女の考えていることが、おおよそ分る。
嫌になるほど、性格がよく似ているのだ。
たとえ世界中が、お前に、うーんって感じでも、
パパはお前の理解者だから。
と、直接本人に伝えたこともある。
これはべつに、家族のなかで長女が一番好きとか、そんな次元の話ではねっす。
ちなみに僕は、もしも妻、長女、次女がアイドルユニットだったなら、
そのライブでは、次女のハッピを着て、次女のウチワを持って、
ゴーゴーラブリーラブリー次女ちゃーん!と叫ぶ。
かわいいから。
また、妻、長女、次女が、同時に川で溺れていたら、迷いなく一番に妻を助ける。
一番大切だから。
でも、長女は、ちーと違う。
僕は、大勢の子供たちが遊ぶ大きな公園で、
迷子になった彼女をすぐに見つけ出すことが出来る。
幾千の名もなき七夕の短冊の中から、
すぐに彼女の願い事を探し出すことが出来る。
幾万の名もなきメッセージカードの中から、
すぐに彼女の書いた「彼女が望むモノ」を見つけ出し、
その靴下にそっとプレゼントを偲ばすことが出来る。
分身だから。
「分りあう」とか「歩み寄る」とか、
本来それをするのが困難な関係の者同士が使用する為にある言葉だと思うのです。
時に、そんな言葉をわざわざ発する必要のない、自然と居心地のよい人物と出会う機会がある。
それは、親兄弟という血の繋がった関係であってさえ、そう簡単に得られる出会いではないのだが。
長女には、僕という揺ぎ無き理解者がいる。
理解者が、実の親であり、父である。
もうそれだけで、彼女はけっこーな幸せ者だと思うのである。
この小便臭い小むすめ!ちったーパパに感謝しやがれ!
心があるのか無いのかよ―分らん長女の、
まるで時透無一郎君のようなスカシ顔を見るにつけ、
そう思うのである。たはは。
妻のサプライズプレゼント。善逸の懐中時計。
長女、めちゃめちゃ喜んどった。あはは。
この小便臭い小むすめ!パパの何倍もママに感謝しやがれ!ママ泣かせたら承知せんぞ!
心があるのか無いのかよ―分らん長女の、
まるで時透無一郎君のようなスカシ顔を見るにつけ、
そう思うのである。ぶはは。
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