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気が遠くなるようなそれぞれの季節を廻り硝子の蕾が開くその瞬間をそっと待っていた微かな期待とわずかな恐れの中かの予言が今、現実となりおぼろげにあらわれる幼き日の淡い残り香に酔わされ過去と未来の螺旋階段を辿り着かないまま堕ちていく堕ちているのだろうか昇りつめているのだろうかそれさえわからないまま指先から時が流れていく抗うことのできない甘美に身を任せながら
2026年06月23日
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深翠の暗い水中に薄衣を漂わせ、まどろむ金魚は夢の底指先の気配は静かな波紋となり、硝子の岸辺へと誘う 半透明の長い鰭をゆるやかにくねらせるたび、深い水の奥で瞬く光は色を変え、淡く揺らめくつかめない容のないもの留めることはできない不確かな営み光を追いながら、二人の眼差しが水を透かし、滝の音だけが甘く満ちていく真夏の地上では鰭に似た素赤が天空に伸び、異空間へ続く青いドアから、初夏の風が過去の想い出を運ぶ想い出だけではイヤ明日も来夏も、深海へ連れていって音にならない言葉は水に溶け、青く昏い底へと沈んでいった
2026年06月20日
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