今日は暖かくて機嫌がいいみとぅだよ
でも明日は寒いらしいから今から準備してるんだ
最近Dandelionというブランドの服仕入れたんだけど、それでこの小説のこと思い出したんだ
『たんぽぽ娘』 原題The Dandelion Girl ロバート・F・ヤング著1962年発表
みとぅの大好きなSFファンダジー恋愛小説
マーク(妻子あり44歳)は休暇先のある丘の上でジュリー(21歳)と出会う。
彼女は240年後からタイムマシンでやって来たと言う。(もちろんマークは信じていない)
240年後にはほとんど自然は残っていないから、彼女はこうして父の発明したタイムマシンで現代のこの丘にやって来てるらしい・・・・。
「一昨日は兎を見たわ。昨日は鹿、今日はあなた」
このフレーズは物語中何回も出てきて、何かのアニメでも引用されているらしい・・・・
2人は意気投合し何日かこの丘の上で楽しいひと時を過ごすんだ。
でも、しばらくジュリーが現れない日が続きマークが落胆してるある日、彼女は黒い喪服を着て現れる。
「父が死んだの。私これからどうやって生きて行けばわからない。タイムマシンも部品が壊れておそらくあと一往復しか出来ないわ」
「でも、きみは必ずもう一回ぼくに逢いに来てくれるんだろう?」
「うん、でももし逢えないかもしれないから今言っときます。マークあなたと逢えて楽しかった」
ジュリーはその後、その丘に二度と現れることはなかった。
果たしてマークはジュリーと・・・・。
一応ネタばれはしてないつもりだから興味のある人は読んでみてね。
言っとくけど不倫のお話じゃないよ。純愛小説なんだ。ラストの大どんでん返しは驚愕の一言。読めば読むほどに深いお話。(一回だとただのタイムスリップの恋愛物にしか感じないんだ。)
ただこの小説、超人気小説にも関わらず既に絶版なんだ!
コバルト文庫 海外ロマンティックSF傑作選2 『たんぽぽ娘』
創元推理文庫 『年間SF傑作選2』
文春文庫 アンソロジー 人間の情景6 『奇妙なはなし』
の3つに収録されてるけど中古本でも○千~万円とかするみたい・・・・。
今度河出書房新社から『奇想コレクション』のシリーズで出るという噂。
とにかくみとぅが今まで読んだ短編小説の中では文句なし第一位
ちなみに次点がジャック・フィニイの『愛の手紙』
これもいいよ~
↓ どうしても読みたい人は ↓
The Dandelion Girlを読む 翻訳してくれてる人がいるから読んでみてね。(20分くらいで読める短編だよ)
じゃ
一昨日みた兎は”みとぅ”だっていう噂だよみとぅは主人公より先にジュリーに逢ってたんだね