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昨夜の NHKスペシャル「病の起源」
は
会話能力にも問題はなく
しかも眼に異常があるわけでもないのに
文章を読むのに著しい困難を抱える人たち読字障害を持つ人たちについてでした
読字障害(ディスレクシア)は
19世紀末の英国で
数字の「7」は読めるのに「seven」を見せると読めない中学生がいたことから研究が始まりました。
当時は、まれなケースと思われていましたが
現在は、英米では人口の10%、日本では5%もいることが判ってきているそうです。
そして、番組では
最新の研究によって
読字障害の人は一般の人とは
脳での情報処理の仕方が異なる
ということが明らかになってきていて
通常、情報を統合する領域左脳にある39・40野と呼ばれる部分で
文字を自動処理しているが
読字障害の人はその文字処理をスムーズにできないのだということを
人類の進化と関連付けて紹介していました。
自分は、この番組で
文字を読むのもピアノを弾くことや
自転車に乗ることと同じで
上達の仕方には、個人差があるということと
視覚と運動感覚など
すべての感覚を総動員する練習で
文字を音にしたり
その連携を強めることができるということ
特別な訓練を集中していければ
脳が活性化することがわかってきていること
と知ることができました。
番組のなかでは
アメリカにある専門的なスクールの
授業風景を写していたのですが
先生が、ボールを軽く投げて
ボールを受け取った子に発言させたり
プシューとかスーとか声を出しながら
手で文字の感覚を体に覚えこませていたり
色や形をつかったりしていました。
漢字を空でなぞってみたり
クッシュボールで発言させてみたりと
これ、自分たちにもいろんなことに使えますね。
そして、ディスレクシアの人には
独創的な発想が出来る人や
空間処理能力が高い人が多く
ピカソやヘンリー・フォードウォルト・ディズニーも
ディスレクシアと紹介されていました。
トムクルーズさんもご自身で
ディスレクシアであると告白され
その教育機関に尽力されていますよね。
番組のなかでは、映画『ジュラシックパーク』で
恐竜博士のモデルになった
モンタナ州立大学の考古学者
ジャック・ホーナー博士も読字障害の一人で
ホーナー博士は、その高い視覚的空間認識能力で
恐竜の生態が鳥類に近い生き物であったことを証明し
恐竜研究に革命を起こしたと紹介されていました。
ホーナー博士は、破片のような恐竜の骨から
それがどこの位置の骨かがわかって
「様々なことを物語っていく能力があって
現在と過去を行ったり来たりできるんです。」
と話していました。
今回の番組のテーマの逆をいくようなのですが
一般の人が、文字から音に変えて
意味につなげて、理解しているという流れを
このディスレクシアの人たちがしているような
文字から、音と同時に、視覚的な映像としてイメージする
そういう訓練をすると記憶の領域は、格段に広がります。
このへんのことを訓練し
体系化したのが記憶術なのです。
番組のなかで建築デザイン家を目指す
ディスレクシアの日本人の青年が
自分の目の前にデザインしている立体が
まるでそこにあるかのように
手をつかいながら
回って見えている映像があったのですが
このように、文字で見ている情報を
奥行をもたせて、映像化していくと
こんなにも容量が大きかったのか
と思うくらい、使えてくるんですよね。
『文章題ができる子』(6月9日)
というタイトルで似たようなことを書いたので
よかったら、ご覧ください。
手を使って、基本的な動作を繰り返し
視覚空間的に3次元の世界を把握する
『思い描く力。』もっと活用したいと思いました。