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船酔いほど辛いものはない。

船酔いは人によって3パターンあるらしい。
パターン1
まず、まったく酔わない人。こういう幸せな人が世の中には存在する。
今まで見てきた経験上、自分に自信がある自意識過剰タイプと天真爛漫タイプ(つまりアホ)は船酔いしないようである。
パターン2
最初は船酔いするが、いずれは慣れて船酔いしなくなるタイプ。
このタイプが大多数である。ただ人によって一日で慣れる人としばらくかかる人がいる。
自分は後者でニュージーランドに遠洋航海に行ったとき、ずっと船酔いしつづけ、最後の最後、日本に着く前日の伊豆諸島あたりで初めて治った。
普段船に乗っている漁師にもこのタイプは多く、自分の船では酔わないのに大型のフェリーに乗ると酔ってしまう。なんて人もいる。
パターン3
一生船酔いが治らない人。こういう不幸な人は実在する。
有名なのはイギリスのネルソン提督。
この人は海軍の司令官でありながら、一生船酔いが治らず、吐き通しで戦闘の指揮をしていたというから驚きである。
わたしの同級生にもこのタイプがいた。波を見ているだけでも酔うらしく、停泊している船でも船酔いし、吐いていた。さすがに耐え切れず彼は中退したのであった。
まず平衡を感知する三半規管が敏感な人ほど船酔いするという。船酔いしないのはここが鈍感なのである。
何よりもメンタル面。ちょっとでもだいじょうぶかなぁ?とか不安を感じたり、自分に自信のないタイプは酔いやすい。
自意識過剰タイプと天真爛漫タイプが酔わないのは船酔いのことなど考えないから酔わないのである。
また、立場が変わると酔わなくなる。
学生のときは酔っても社会人になって責任ある立場になると酔わなくなるものである。
学生時代良く言われた言葉である。
船酔いは病気ではないのだから、船酔いで死にはしない。
船酔いを理由に休もうとするな。という意味である。
ただ、ホントに死んだ人はいないのかというと、わたしの知識だと死んだ人は確かにいる。
10年ほど前、どこかの県の水産高校の練習船で遠洋航海中、高校生が船酔いによる極度の衰弱で亡くなっている。
大きくても500トン・長さ50メーターほどの小船ではるか彼方まで数ヶ月マグロを捕りに行くのである。ネルソンタイプの人間だったら死んでもおかしくない。