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【大谷楽器】Guitar … ギターショップ・バッジWeb担当さん
2011年11月21日
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カテゴリ: これまでの公演

でも明日は晴れる予報。今日だけがこの天気とは…。
そんな中来ていただいたお客様方、本当にありがとうございました!
「たまたま、時間潰しだったんですよ」と仰るお母様にも喜んで頂けたようです。
一期一会、ひとときをご一緒できて嬉しいです。「縁」に感謝いたします!


演目は「花さき山」と「篠崎狐」、そのあいだに遠藤によるお話を交え、
みなさんで 『神隠し』 について考察してみました。
今の キツネはなぜ人を騙さなくなったのか? 人はなぜ騙されなくなったのか?
から始め、神々や異界に住むもの達と人間の交わり方、関わり方、
また、その時に使う「音」についてと多岐に渡り、
遠藤がずいぶんと研究し、台本を立てました(ご苦労様でした!)。

人間の時間と、それ以外の者たちの時間の入れ替わる時間、「誰そ彼(たそがれ)どき」、
この時がいちばん神隠しの起こりやすい時間だそうです。
(「彼は誰(かわたれ)どき」は明け方ですとご指摘いただきました)

神隠しに現代のメスを入れれば、ご近所や子供に説明しづらい事を納得させる為の
「やさしいウソ」だったのかもしれません。
かけおち、貧困による口減らし、自殺、投獄、などなどを、神隠しとしたのではないか。

当事者の子供に、本当の事は言いにくい…(悪意がなければ)。
「カアチャンは男と駆け落ちしたんだよ」「トーチャンは罪人だから打ち首になったんだよ」

神隠しとして、まさにこれらを「隠し」た。
見栄のためだけではなく、後世の子孫たちのためにも必要だったのではないか。

現在、人間は電気という「太陽」を手に入れ、暗闇から安心と安全を手に入れた。
しかしそれと同時に、神々をはじめ、異界のモノ達から時間、空間をうばった。
神なんて居ない、キツネは人に悪さしたりしないという事が分かってみると、

子供達に全てを説明しなければならなくなった。

全てをつまびらかにしなければならない現代、
夢も希望もない子供達が増えても、何の不思議もないのではないでしょうか。

世の中が殺伐としてきた頃と、目に見えないものを否定しだした頃とが
リンクしていると思うのは考えすぎではないと思うのです。



…いやいや、ドロドロした部分を取り上げてしまいましたので空気を換えましょう。

「古い」「おくれてる」と否定されることもある日本の伝統・文化の中に、
殺伐とした現代をもっと豊かにしてくれる知恵があると思うのです。
「科学的でなかった時代の文化だ」と結論付けるのは軽率でしょう。

神隠しはあくまで2次的産物の文化であり、その前に大事なのは、
自然への畏怖の念、目に見えないものへの敬意・尊重があった。
この「 道徳教育 」は、「おもいやり」につながると思います。
それは「(現代が)科学的な時代だからこそ思い起こすべき知恵」であり、
私たち日本人はそんな豊かな知恵をDNAレベルに持っているんだと思えば、
子供達に「自信と誇り」を持たせることも出来るのではないでしょうか?



長くなってしまいましたので、今回の公演後記はいくつかに分けて書くことにします。





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最終更新日  2014年05月13日 23時51分29秒 コメントを書く
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