ヨセミテの風に吹かれて（３）
エルキャピタン
２０分ほどでエル・キャピタンに着いた、世界中のクライマーの憧れので花崗岩の１枚岩だ、朝から登っている人がいて、近くで撮影をしてる人がいたので話を聞いてみた、２泊３日で登ってるそうで彼らは宙ぶらりんのまま寝るそうだ、彼らのドキュメント映画を撮っていて時折無線で指示していた。
谷を流れるマーセド川でフライフィッシングをしている人がいた、まだ釣果はないらしく天を仰ぎ笑っていた。
首を回せばすばらしい景色がきらきらと輝いていた、この景色の中をかつては発明王エジソンやタイヤ王ダンロップ、歴代の大統領なども歩いた、彼らはどんなことを思ったろう、自然を壊すことは簡単だ、開発と言う仕事をすればいい、しかしこれを作るとしたらどれだけの時間とお金がかかるだろう。
少しばかり人の手が加えられているが気持ちのいいトレイルがつずく、こうして歩くことも少しは自然にダメージを与えてるだろう、自然に生かされてることを実感した。
マーセド川のほとりでアメリカのインスタントラーメンを食べた、悪意を感じるほどにまずかった、せっかくの景色が台無しだ。
午後はカリービレッジでシャワーを浴び洗濯をした、マウンテンショップを少しのぞいてみる、店の人はとても親切で的確な対応が気持ちよかった、エルキャピタンを登るハンドブックがありルート別に手をかける場所や足を乗せる場所なども細かく載っていた、クライマーの聖地なんだと実感した。
キャンプサイトのそばの家くらいの大きさの岩で大人に混じって子供も練習している、小学生くらいの子供を教えているのは中学生くらいの子供だった、この国のクライマーの層の深さを思い知らされた。
明日は少しトレールを登って見ようと思う。
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