平成中村座 五月大歌舞伎 夜の部
一、歌舞伎十八番の内 毛抜
粂寺弾正 中村 橋之助
二、志賀山三番叟
上演口上
中村 勘三郎
小三山
江戸随一 志賀山三番叟
三番叟 中村 勘九郎
千歳 中村 鶴松
三、梅雨小袖昔八丈
髪結新三
髪結新三 中村 勘三郎
家主長兵衛 中村 橋之助
下剃勝奴 中村 勘九郎
車力善八 片岡 亀蔵
娘お熊 坂東 新悟
弥太五郎源七 坂東 彌十郎
連休最後の日は、山猫父と平成中村座へ。
お口上に小三山さんが出ると聞いたので、どうしても行きたくなってしまった。たまたま桜席が買えて、すごくラッキー。
。でも、いいの。お楽しみはこれ以降。
桜席は幕内なので、舞台転換ばっちり見られる。舞台の後ろはお外、はじめての山猫父びっくりして、興味深そう(^^)。
踊りのための板が敷き詰められ、勘三郎さんと小山三さん登場。
幕の開く前、小山三さん、手の平に「人人人、ごっくん」。小山三さんも緊張するんだ!
納涼歌舞伎もそうだけど、小山三さんはもう、登場するだけで客席の温度が上がる。みんな舞台の上で小山三さんに会うのが、本当に本当に嬉しいのだ。
勘三郎さんの、今月で終わりの中村座と志賀山三番叟についてのお話に続いて、いよいよ小山三さん。93歳とは思えない、よく通るお声。中村屋3代を見つめてきた小山三さん。勘九郎さんの息子ちゃんの初舞台まで頑張りたい、との言葉に大拍手。
本当に、それまで元気でいてくださいね。
勘九郎さんと鶴松ちゃんの志賀山三番叟。とにかくさかのぼること400年近い、由緒ある、しかも大変難しい踊りらしい。その大役を務めるという2人の緊張感がずんずんと客席に伝わる。必死なほど真摯な気持ち、見ていて胸が熱くなるほどだった。
さて、髪結新三。
さっきのお口上の幕が上がる前、勘三郎さんがこちらに向かって「ごめんなさいね。新三、庇で見えにくくて」とおっしゃったとおり、桜席の奥の方は、舞台の上の家の中がちょうど見えない。でも、ちゃんと最大限の心遣いはしてくれて、通路に椅子を置いて、皆さんで横滑り。私たちは、一番客席寄りだったので、梅席との隙間に移動。背の無い腰掛けだったので、慢性腰痛の山猫父には苦行だったろうけど、舞台は良く見えるようになって、けっこう棚ぼただった。
で、舞台のほうだが、橋之助さんの家主長兵衛がもう、最高!橋之助さん、いつの間にこういう役をこなすようになっちゃったんだろう。30両のうち15両だけしか新三に渡さない場面なんて、見ている方も新三と同じ気持ちになって、えっ、なんでと一瞬考えこんでしまうほど。勘三郎さんもノリノリの橋之助さんに「おめえ、神谷町のとっつっぁんに似てきたな」と突っ込み、大爆笑。
最後は源七と新三の立ち回り、新三が切られたところで見得を切って、幕切の口上となるのだが、ここでサプライズ。いきなり舞台の後ろが大きく開いて、目の前にライトアップされたスカイツリー。
(桜席からは見えません^^;)

ちょうど東京ホタルっていう、発光ダイオードの球を川に流すイベントをやっていたので、かな?
「いつもはやんないんだけど、今日はやってるっていうから特別に」と勘三郎さん。
幕が下り、大急ぎでお弟子さんに持って来させたカメラでスカイツリーの写真を撮っていたのは、彌十郎さんでしたとさ。かわいい。
さて、中村座ともしばらく?お別れ。
中村屋さん、素晴らしい舞台を本当にありがとうございました。
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