ぱなっちは天真爛漫な天使でもあるので、いぢめられても気付かない。いぢめっていうか、”mean” なことをされても、それを悪意ととらない器がある。 今日もぱなっちはmeanなことをされた。しかもブライアンからである。今日はぱなっちも泣いて抗議した。私は相当頭に来た。その後今度はリオンがmeanなことをした。イギリスの子育てマニュアルによると、一番のおしおきは“無視”である。そこで私はぱなっちと散歩に出た。私は別に子供が好きな訳ではないうえに、性格も悪い。一緒に行きたいというリオンを置き去りにして、ぱなっちと二人で散歩に出た。ひーひー泣いていた。ざまーみろ。ブライアンも自分の子供に泣かれる辛さがわかったか。 やさしいぱなっちは、”Poor Leon. He is crying.”(リオンかわいそうに。泣いてるよ。)と気遣っていた。そう、ぱなっちは自分が不当な扱いを受けていることにすら気付いていない。みんないつもいい人だと信じているから。仕返しなんて思い付きもしない。子供は意地悪をされて意地悪ってことを覚える。そうして意地悪することも覚えていく。そんなことは覚えて欲しくはないが、ぱなっちも時間の問題だろうって気がする。それとも生まれたときのままのきれいな心をいつまでも持ち続けてくれるだろうか? 散歩から帰ってしばらくはリオンと仲良く遊んでいたが、またリオンがmeanになってきた。それでもぱなっちはまだそれがmeanと気付かず、うきゃうきゃ笑っていた。具体的にいうと、リオンがトランポリンを貸さないのだ。「私にも跳ねさせてぇ。」と笑うぱなっちをあしげにして。そこで私はまた無視することにした。「2階のトランポリンで遊ぼう。」とぱなっちを連れて2階へあがってしまった。リオンは慌てて追いかけてきて、「そのトランポリンいいなぁ」とか言っていたが、「自分のがあるでしょ。」と言ってやった。私にはもうぱなっちのような澄んだ心はないのだからしかたがない。