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飛び交う怒号の中、激しくぶつかる住民と機動隊。政府は、沖縄県北部に建設予定のアメリカ軍のヘリパッドの着工に乗り出しました。
沖縄県東村、住民と機動隊のにらみ合いは夜明け前から始まりました。赤色灯をつけて集合しているのは、機動隊員およそ500人です。県外からも応援に駆けつけました。
・・・

参議院選挙が終わった直後に普天間基地移設めぐり政府が沖縄県を再提訴、そして、東村の高江ではヘリパッド計画を強行するといった非常に露骨な印象を受ける。
沖縄本島の北部には広大な北部訓練場があり、ここは一般的な基地とはおもむきが違い、広大に広がる自然のままの原生林、沖縄ではやんばると言うが、この原生林すべてがアメリカ軍の訓練場になっている。その一部を返還する代わりにオスプレイが離着陸する訓練所をつくるというのがこの計画になっている。ところが、すぐ近くに集落があり地元では根強い反対運動が行われており、沖縄では非常に問題になっている。
数百人の集落であるところに政府が500人もの機動隊を投入して、猛烈に反発している反対派の住民たちと激しくもみ合い大混乱となった。
1995年に米兵による少女暴行事件が起き、これによって県民の反基地感情が非常に盛り上がったわけだが、これを受けて翌年96年に日米合意がされ、いわば基地の整理縮小ということが決定した。その整理縮小する中に含まれたのが、一つは普天間基地、そしてもう一つが北部訓練場であった。ところがいわば無条件の返還ではなく、普天間は辺野古へ移設することが条件、北部訓練場は半分の敷地は返還するが新たにヘリパッドを設置するという条件が突き付けられていた。そして、その条件が付けられた場所というのが高江という人口150人の小さな集落であった。その集落を取り囲むようにヘリパッドの建設が交換条件として付けられた。
2007年から工事が始まったが住民の方々の多くが反対しており、2007年からずっと反対運動が起きている。そうしたところからいまだに工事は終わっていない。6か所のヘリパッドをつくる予定であったがいまだ2か所しか完成しておらず、政府も焦っていると思われ、参議院選挙が終わった直後から工事再開の動きが見えていたということだ。
工事の着工にあたって沖縄県警などは早朝から東村高江周辺の工事現場の出入り口付近で反対派の市民らが築いていたバリケードの撤去活動を開始した。全国から動員された機動隊員約500人が座り込むなどして抗議する反対派の市民約100人と激しくもみ合い大混乱となった。
現場は騒然とした状況で、メディアの多くは激しいもみ合いがあったと表現しているが、機動隊による一方的で非常に暴力的な排除が行われていたようだ。反対派市民は座り込んでいたり、その場を動かなかったりして、なんとかして機動隊の侵入を止めようとしていたわけだが、機動隊員はごぼう抜きをして、時には首を絞めたり、殴りかかったりするかのような暴力的な動作が目についたということだ。
早朝4時くらいからにらみ合いが続いていたが、6時少し前くらいに機動隊がバリケードを突破して県民が座り込んでいる県道に流れ込んだ。それから午前中いっぱいずっとそうした排除が行われていたということだ。
反対派の住民たちは悲しんており、怒っており、悔しがって泣いている方もたくさんいたということだ。力と力の対決で負けることはわかっていたと多くの人たちは言っているが、これによって人の気持は変わるわけではない。益々、なぜ沖縄だけに、なぜこの地域だけにこうした負担を強いるのか、そうした憤りはますます強くなったと思われる。反対運動はやめないし諦めるつもりもない、これからあらゆる手段を講じてヘリパッド建設に反対していくということを住民は誓い合い集会を終えたということだ。
不可思議なことに返還されるのが人里離れたところばかりで、その代わりに集落の至近距離にヘリパッドを新しくつくるとしている。現地の人たちが言うには、訓練のためには集落が近い方が良いのではないかという。つまり、さまざまなゲリラ戦であったりの訓練のためには、安全な森林だけというよりも、むしろ集落が近くにあったほうが実戦に近いような訓練ができるからここにつくるのではないかと言われている。実際に上空を飛んでいるヘリコピターから銃を持った米兵が集落の住宅に向けて照準を合わせたという話も日常的にあったそうだ。これに関しては、「標的の村」というタイトルのすぐれたドキュメンタリーがある。
辺野古への移設の問題もそうだが、この東村高江の問題というのも極めて重大な沖縄の人たちが強く反発している問題で、このようなことをしていると益々沖縄と本土の溝は深まるばかりに思える。
【超必見】映画『標的の村』沖縄・高江の問題が一発でわかります。劇場予告編 (2分)本編(47分)
多くの住民は反対しており運動をやめようという動きもない。今回のようないわば強行劇によってますます多くの反発を人々に植え付けてしまったことは間違いない。そのため、スムーズに工事が進むかはいまだ不透明な状況。
ただ、辺野古の問題を見るまでもなく、政府は一貫して強硬姿勢を崩していない。こうした強硬姿勢にますます沖縄では島ぐるみでもって大きく反発する動きが見えている。今後、国がどう対応していくのか目が離せない。
根源は、0.6%の国土面積しかない沖縄に米軍専用施設の74%が集中している不均衡不平等な状況にあることが根底にある。これを解決しないかぎりこうした対立がなくなることはないだろう。
・市民と機動隊が激しく衝突 ヘリパッド着工に反発 - テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000079730.html
・<沖縄>高江ヘリパッド 住民が非暴力で阻止する米軍海兵隊の北部訓練場 - yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20150506-00045456/
・標的の村 国に訴えられた沖縄・高江の住民たち - QAB琉球朝日放送
http://www.qab.co.jp/village-of-target/
ボスニア・ヘルツェゴビナではゲームに熱中した人が1990年代の内戦中の地雷原に立ち入るトラブルがあり、日本では原子力規制員会が原子力施設周辺の警備強化を事業者に要請したことを明らかにした。
国としては最終的に司法の判断を正当性の根拠として埋め立て工事を進めたいところ。なので、どんな事情があったにせよ県が政府を提訴してもらわないことには困る。政府としては基本的に司法の判断については自信満々なので。しかし、県が提訴を起こさないことから、国が提訴することに。
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