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米民主党の大統領候補に指名されたクリントン前国務長官(68)が28日夜(日本時間29日午前)、ペンシルベニア州で開かれている党全国大会で指名受諾演説をした。共和党のトランプ氏(70)が排外主義的な主張をしていると指摘。国内外での世論の分断に憂慮を示し、「愛は憎悪に打ち勝つ」と、団結して課題に取り組む必要性を強調した。
大会最終日のこの日、クリントン氏は指名受諾を宣言して「我々はより完全な合衆国になるための一里塚に到達した。主要政党で初の女性大統領候補が生まれた」と述べ、初の女性大統領となって女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」を打破する意気込みを語った。
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「主要政党が初めて女性を大統領候補に指名した。重要な節目だ」と強調、また、「天井がなくなれば空が限界になる」、つまり女性の社会進出を阻んでいる「ガラスの天井」が破られたことに対する感慨ということがあるのだろう。
それから、なんといってもトランプ氏に対する批判だが、「トランプ氏は米国を分断し世界から切り離そうとしている」、「米国は再び岐路に立たされている。信頼と尊敬の絆がほころんでいる」と指摘。「トランプ氏は自分だけが問題を解決できると言うが、米国の流儀ではない」、さらには、「より自由、公平で強い米国の実現のために団結しなければならない」、「民主党の支持者、共和党の支持者、無党派層、苦しんでいる人、成功者、すべてのアメリカ人の大統領になる」と言っている。
それから移民問題については、トランプ氏はメキシコとの国境に壁を作るんだと言っているわけだが、アメリカの経済にも貢献している移民の送還は、自滅的な行為であって非情でもあると批判しつつ、サンダース氏と強力して大学授業料の無償化にも取り組むといったことでサンダース氏の支持陣営に対する取り込みも図っている。
日本絡みだと、環太平洋連携協定(TPP)について、「不公正な貿易協定にはノーと言わなければならない、中国には立ち向かわなければならない」と言っただけで、TPPには具体的に言及せず含みを持たせた。
アメリカという超大国が排外主義とか孤立主義への方向に流れていってしまうのか。世界的に、ヨーロッパでも極右などが伸張して、日本でもヘイトスピーチを繰り返すような連中が大手を振っているわけで、そういう意味からすると残念ながらトランプ氏の方が潮流に乗っているのではないかということも言えるのかもしれない。一方、ヒラリー氏も非常に人気がなく、トランプ氏についても眉をひそめているアメリカ人は圧倒的に多い。それでも、クリントン氏はもう1つ印象的な言葉を述べている。「愛は憎悪に打ち勝つ」つまり、トランプ氏があおる憎しみや対立というものに愛の力で勝つんだということだが、今の時代を象徴するキーワードなのかもしれない。果たして愛は憎悪に勝てるのだろうか、世界の潮流を占う大統領選挙になりそうだ。
・アメリカ大統領選 - 朝日新聞
http://www.asahi.com/special/timeline/2016-us-presidential-election/
・オバマ氏「米国危機論は現実にそぐわず」、トランプ氏演説に反論 - ロイター
http://jp.reuters.com/article/usa-election-obama-idJPKCN1022ML
・民主党大会でTPPに暗雲、ヒラリーが迷い込んだ袋小路 - Newsweekjapan
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/07/tpp-9.php
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