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米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官は6日、ラオスを訪問中のオバマ大統領が同日午後に予定していたフィリピンのドゥテルテ大統領との初会談を中止し、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領と会談すると発表した。米国側は、人権問題について、建設的な意見交換ができないと判断したもようだ。
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「暴言王」として知られるドゥテルテ氏は報道陣から人権問題に関する米国の姿勢を問われ、「私は米国の操り人形ではない。そんな質問はさせない」としたうえ、オバマ氏を口汚くののしっていた。

フィリピンのトランプとも言われるトンデモ大統領だが、すでに行政的にさまざまな試みを実行してきたことからすれば、とりあえず今のところ口だけのトランプ氏など比ではない。
今回ドゥテルテ氏がなぜ会見で怒っていたかと言えば、麻薬犯罪撲滅を名目に多くの人たちが殺害されており、法を順守しないような対応というものがフィリピンの中で行われていることに対して、アメリカ及び各国から指摘されたくない。そういった状況の中でドゥテルテ氏としては、そんなことをわざわざアメリカから言われたくない、私に敬意を払わなくてはいけないといった主旨の発言をした後に、差別用語をぶちまかした。あんたが敬意を払えと言いたいが、自己中心的な人間であることが伺える。
ドゥテルテ大統領は6月に就任した新しい大統領だが、就任から2か月余りで、麻薬の密売人など麻薬絡みの犯罪容疑者を2400人くらい射殺しているということだ。フィリピンでは麻薬撲滅作戦をやっており、殺されてしまうということで一部メディアによると57万人が自首してきたということだ。
フィリピンは地域の安定においても、アメリカはかかせない国であり、経済的にも多くの取引をさまざまな国としており、外需も拡大したいということもあるわけで、当然ながらアメリカを怒らせることは何の特にもならない。だが、キャラクターで票をとってきたドゥテルテ氏としては、俺はアメリカだろうがオバマだろうが、自分のキャラクターを変えることはしないし、なんでも言えるんだぞといった内政向けのノリで外交に望んでしまったところがある。確かに外交は内政のための道具であり、そのために各国の政策や駆け引きが決まるわけだが、とは言え、逆にドメスティック過ぎて世界に通じないような珍説を論じ、ひんしゅくを買ったりすることは、やはり国際感覚があまりにもなさすぎる。それは、普段から人権感覚がなさすぎるからだということに他ならない状況にあったりする。国内でその論理を通じさせていること自体が、国外において恥をかくきっかけになるということは、逆に他の国からも学んで欲しいものだ。
putang ina mo 「プータンイナモ」 (売春婦の母 )
英語であれば Son of a bitch(売春婦の息子)
日本語にはないので、ちょっとピンとこないところもある。
簡単に言えば「このくそったれ」といった感じか、とても強く他人を罵倒する言葉である。
ドゥテルテ大統領の父親は州知事で法律家、母親は教師という知的エリート階層の出身である。1977年から9年間検察官をやっており、1988年から28年間、ダバオ市長を務めていた。
ダバオはフィリピン南部のミンダナオ島に位置しており、フィリピンで一番大きい面積を持ち、とにかく治安が良いことで有名だそうだ。2008年には、フィリピンで最も治安の良い都市と言われており、2015年にはとあるアンケートで世界で一番治安の良い街とまで言われたとか。
なぜこれほど治安が良くなったかといえば、自警団を組織し、その時から麻薬密売人を射殺していたとか。市長時代には自身も拳銃を持っておりあだ名は「 ダーティー・ハリー」。タイム誌は、ドゥテルテを「処刑人」と記述したとか。
・大統領選挙で最後の選挙集会で語ったのは、「人権に関する法律のことなど忘れてしまえ。麻薬密売人や強盗、それから怠け者ども、お前らは逃げたほうがいい。市長として私はお前らのような連中を殺してきたんだ」と人権法を無視するコメント。
・南シナ海に中国が人工の島をつくったことに対して、「中国の人工島に水上バイクで乗り付けて私がフィリピンの国旗を立ててやる」と発言。
・2015年、マニアにローマからフランシスコ法王がやってきた時に大渋滞を引き起こしたことを非難。ドゥテルテ氏は「われわれがホテルから空港まで行くのに5時間もかかった。誰が来るのかと聞いたら、法王だというじゃないか。私は彼にこう言ってやりたかった」と述べ、「自分の国に帰れ。二度とこの国に来るな」とののしった。
・一番の失言と言われているのが、1989年にフィリピンでオーストラリアの女性が強 姦殺人にあったという事件で、今年の4月、選挙中に「彼女の遺体を見て本当に怒りがわいた。彼女は本当に美しい女性だった。そこで思った。私が一番先にレイプすればよかった」と言った。
それに対して、米豪両国の大使が猛批判したのだが、「お前のような国とは国交を断絶する」と語り、米豪両国の大使らに「黙れ」と警告した。
こんな人物が現在フィリピンの大統領なわけですが、パルス・アジアが7月に行った世論調査によると、ドゥテルテ大統領の支持率は91%に達しているそうです。
・フィリピン・ドゥテルテ大統領 米政府の懸念を吹き飛ばす人気と支持の理由 - Japan In-depth
http://japan-indepth.jp/?p=29651
・ドゥテルテ大統領の暴言に潜むフィリピンの怒り 根深い社会問題と鬱積する不満 - BuzzFeed Japan
https://www.buzzfeed.com/kantarosuzuki/duterte-slurred-obama-reasons-behind
・比、2か月余で麻薬容疑者2400人殺害 半数以上は自警団が実行か - AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3099767
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