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猫の尿の成分を塗っておくと、ほかの猫たちが糞(ふん)や尿を残さないことを岩手大学の宮崎雅雄准教授ら日米の研究チームが見つけた。犬のように自分の尿をかぶせず、猫はその場を離れる傾向があった。公園の砂場や家の玄関などでの猫の糞尿被害防止につながると期待される。
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この研究を発表したのは岩手大学の宮崎雅雄准教授らの研究グループ。
朝日新聞デジタルには実験の動画が上がっている。それを見ると、猫の尿からの抽出物を染み込ませた紙が硝子に貼ってあり、猫が来るとその臭いを嗅ぐのですが、何かを考えているのか一瞬そっぽを向いて止まり、その後立ち去っていく。
記事によると、犬のように自分の尿をかぶせることはせず、猫はその場を離れる習性がわかったということだ。宮崎准教授はこの習性を利用して、野良猫の糞尿対策ができるような商品の開発につなげられたらと考えているようだ。
これまであまり着目されていなかった分野のようで、研究グループは猫の縄張り行動の研究を10年近くやっているようだ。
猫は縄張りがあり、縄張り同士が重なった部分におしっこをしてマーキングをする習性があるらしい。その重なった部分に他の猫のおしっこや糞があると、ここに他の猫がいるなということで立ち去る習性があるというのだ。
しかし、それには条件があるらしく、排泄してから9時間以内のものに猫は興味を示すのだとか。12時間以降になるとまったく興味を示さず、その後に他の猫が糞尿をしたりするらしい。新鮮さが重要ってことなんですね(笑)
驚きなのは、猫が糞尿の臭いを嗅ぐことで個人情報を識別しているということ。以前、喧嘩で負けた猫だとか、異性の場合であれば発情している猫だとか、糞尿でわかってしまうというのだ。その臭いを嗅ぐことを誘発するのが新鮮な糞尿ということのようだ。
多頭飼いしていてトイレが1カ所しかなく、同じところで用を足している場合にストレスになってないか気になるところだが、それはないということだ。なぜならば、猫というのは次第に慣れてきて仲間の猫として認識してひとつのトイレでするのだとか。
商品化に関しては、まず毎日交換が必要なものでは現実的ではないということから1週間や1か月もつような、臭いが薄まらないようなものを想定しているということだ。当然、人間でも臭うものだが猫のほうが嗅覚が優れているので、薄い臭いでも効果が期待できるのではないかと考えているようだ。しかし、商品化に関してはまだいつになるかわからない。臭いにより虫などが寄ってこないかなど気になる点もある一方、猫のおしっこの臭いでネズミが逃げるのではないかと言っている研究者もいるとか。もしそんな効果があったらさらに驚きだ!