記事を要約すると

• 安室奈美恵が20日、2018年9月16日をもって引退することを発表


• 「最後にできる限りの事を精一杯し、有意義な1年にしていきたい」と誓った


• 引退理由について、関係者は「本人にしか分からない」と口をそろえる

歌手の安室奈美恵さんは４０歳を迎えた２０日、自身のサイトに今月１６日にデビュー２５周年の節目を迎えたとした上で、来年の９月１６日をもって引退することを決意したことをファンに報告した。引退発表から一夜明け、国内外から驚きの声が上がっている。
安室さんの大ファンとして知られるお笑い芸人のイモトアヤコさんは、SNSでびっくりしてなかなか実感がわかないとした上で、「安室ちゃんは何があろうとこの先もずっとわたしにとってのHero」だと投稿した。
また、安室さんの引退は海外でも報じられ、中国版ツイッターでは、「やめないでほしい」、「引退前に上海でコンサートを開いてほしい」などの投稿が相次いだ。

1977年生まれ、沖縄県出身。
友達の付き添いで沖縄アクターズスクールというタレントスクールの見学しにいったところ、校長にスカウトされ家庭の事情から月謝が払えないとの理由で一度は入校を断念したものの、校長に見込まれて異例の特待生として入校することとなる。
週に３日、片道１時間半を歩いて通っていた。
最初は女優志望であったが、歌とダンスで注目され、スクール内で結成されたグループ「SUPER MONKEY'S」のメンバーに抜擢、1992年にメジャーデビューするも初め鳴かず飛ばずで、個人としてはドラマ「いちご白書」に出たり、子供向け番組「ポンキッキーズ」で鈴木蘭々さんとシスターラビッツというユニットを結成して人気を博したりもした。
その後、「安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S」になった後、1995年に発売した「TRY ME ～私を信じて～」が大ヒット。そして、「太陽のSEASON」という曲からは安室奈美恵で一本立ち。
小室哲哉プロデュースになってからは、「Chase the Chance」や「CAN YOU CELEBRATE?」など次々にヒットを飛ばした。
特に「CAN YOU CELEBRATE?」は歴代女性ソロアーティストのシングル売上１位を記録、いまだ破られていない。
ちなみに、この年２０歳で紅白のトリを務めた。

また若者のファッションリーダーとなり彼女を真似する女性を指した「アムラー」が流行語となった。

さらにすごいのは、1997年人気絶頂のときにTRFのメンバーSAMさんとできちゃった婚。トップ歌手のできちゃった婚は衝撃的だった。そんな中、悲しい出来事もあった。
出産復帰後の1999年、実のお母さんが再婚相手の弟さんに殺害されるという事件が起こった。その為、安室さんの左腕には「母の愛は私と一緒に生きている」と書かれたタトゥーが彫られている。

その後、離婚。

また、人気は落ちずにヒット曲を重ねつつツアーアーティストとして毎回数十万人規模の動員を続け大活躍していたのですが、４０歳を迎え引退を発表。国内だけでなく日本を代表する女性ソロシンガーとしてアジアでも評価が高い。

安室奈美恵のルーツである沖縄アクターズスクールは、マキノ正幸さんという方がつくったタレント育成校で、このマキノ正幸さんは映画好きにはお馴染み、映画監督マキノ雅弘さんのお子さんである。
安室奈美恵さんは1991年に「SUPER MONKEY'S」に選出され、実はその時のメンバーにマキノ校長の実の娘である牧野アンナさんという方もいた。
1992年、２０歳だった牧野アンナさんは、安室奈美恵さんと仕事をしている中で、圧倒的なカリスマ性に触れて自分は表にいる人間ではないと悟り、後進の育成のために講師に転身する。その後、チーフインストラクターになり現場での教育を担う。そして、沖縄アクターズスクールイズムみたいなものが形成されてくる。
彼女は超スパルタの振付師として有名で、飛んだり跳ねたりのダンスのキレがすごい。ダンスや歌の技術を高め、その結果アクターズスクール一門とも言えるタレントたちを排出した。SPEED、MAX、知念里奈、misono、黒木メイサ、DA PUMP、Folder5などのメンバーがいる。
一時期は、大阪や横浜にも姉妹校をつくり権勢を誇った。

また、アンナ先生の教え方に影響を受け、全国にもアクターズスクールと名乗る学校ができはじめる。地域のアイドル候補生やアーティスト候補生を集める場所として地方のアクターズスクールが機能してくる。高いダンススキルをもったアーティストをたくさん生んでいくこととなる。

牧野アンナさんは、後にSKE48の振り付けも担当する。SKE48の松井珠理奈さんを一番最初から仕込んだことでも有名。

安室奈美恵さんが夢を阻んだことで、アクターズスクールや牧野アンナさんの活躍を生んだこととなった。今の芸能界を変えることにもつながったと言えなくもない、それだけのスーパースターだったということだ。

４０歳を迎えた安室さん、あと１年どれだけ飛んだり跳ねたり、歌って踊ってくれるのか活躍をしっかり見届けたいですね。