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安倍晋三首相は23日、官邸で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、感染拡大の防止に向けた具体策を明記した政府の総合的な基本方針を策定するよう指示した。「情報提供や感染拡大防止策、医療提供態勢など講じるべき対策を整理し、国民に総合的な基本方針として早急に示すよう作業を進める」と述べた。24日に専門家会議を開き、25日の対策本部会合で決定する見通し。
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政府は23日、首相官邸で新型コロナウイルス感染症対策本部会合を開いた。
国内の複数の地域で感染経路が明らかでない患者が発生しており増えてきていることを踏まえて、感染拡大を防止するという意味で基本方針を策定することが決まった。
遅すぎますよね、今かよ!?って感じです。
ところが、
加藤厚生労働大臣はこんなことを言っているじゃないか。
『国内の感染状況については、発生早期ではあるが、いつ次のフェーズに変わっていってもという話が(専門家会議で)あったが、まさに移行期』と説明した。
専門家会議でもうフェーズが変わっているかもしれないという話が出ている。つまり、感染経路が明らかでない患者が増えていると言っている。だからこそ会議を開いているにもかかわらず、加藤勝信大臣は、国内発生早期ではあるがとまだ経路が追えている時期と言っている。結局、こんな認識である。
※発生早期(国内で感染経路が追える患者が発生している場合)
国内感染期というのはすでに感染経路が追えない患者が発生していることで、すでに日本は感染期に入っている。だからこそ今慌てて対策会議を開いているにも関わらず、大臣はのんきなことを言っている。まったくけしからんが、どういう認識でこのような発言をしているのか理解不能だ。
今、韓国は大変深刻な状況に陥っている。韓国国内のレベルを警戒レベルから4段階のうち最も高い「深刻」にもう引き上げている。
新型コロナウイルスの感染者の多い国というのは、中国が圧倒的だが2番目に日本、3番目が韓国だが、それにもかかわらず韓国ではすでに国内での危機レベルを最高に引き上げている。そういった危機感を韓国政府は持っているということだ。しかも、アメリカは国務省が日本の渡航注意情報を、4段階のうち上から3番目の「レベル2(注意強化)」に引き上げた。
やはり、これまでのレベルよりも経路不明な感染が広がっていることに警戒を強化すると言っている。
また、台湾もレベル1の「注意」からレベル2の「警戒」に引き上げており、日本への警戒は海外で強まっている。
これとは別にアメリカ疾病対策センター(CDC)は、日本と韓国を旅行予定の人に対して渡航注意情報を発出した。
渡航注意のレベルは3段階中の2番目の「予防措置の強化」に引き上げて、高齢者などの旅行は再検討するようにと言っている。このくらい海外では日本に対して危機感を持っているにも関わらず、日本の対策の中心である厚生労働省の大臣はまったくのんきなことを言っており、その神経を疑わざるを得ない。
・韓国、感染症警報を最高水準に-米は日本の渡航警戒レベル引き上げ - ブルームバーグ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-22/Q64IV5DWX2PS01
・新型コロナウイルス感染症対策本部(第12回) - 首相官邸
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202002/23corona.html
・新型コロナ国内感染者838人(クルーズ船含)24日午前9時40分 - NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200223/k10012298071000.html