公園人の散策記

公園人の散策記

2003年07月05日
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事務所がある飯田橋から外堀通りを一本越えれば「神楽坂」である。「神楽坂」というと「昔の花街」の風情を思い起こさせる響きがあるのだが、現在の神楽坂メインストリート(早稲田通り)は、パラパラの振り付け発信源である「ツイン・スター」があったり、居酒屋や、牛丼屋、ラーメン屋などのチェーン店ができたりと、あまり風情を感じさせるものではなくなっている。しかし、一本脇道に入ると明治、大正にタイムスリップしたかのような町の佇まいが存在する。

昭和初期か、それ以前からの民家そのままのような店構え。縄のれんをくぐると、薄暗い土間のいろりを囲むような低いカウンターに7~8席ほどと、4人掛けのテーブルが1つ。そして、土間を上がった座敷が2部屋あり、こちらは2人用と4人用のテーブル(座卓)がいくつか配置されている。6時半にのり平さんと飯田橋の駅で待ち合わせ、その店に入ったときには満席直前。土間のテーブルがまだ空いていてそちらに案内された。我々の直後に入ってきた4人連れが座敷に通されて満席となったようだ。しかし、満席にもかかわらず、この店は実に静かなのである。そう、この店はお酒を呑んで騒ぐ店ではなく、雰囲気を味わう店なのだ。座敷には桐の箪笥や柱時計など、昭和初期の民家の座敷には必ずあったものが、今もそのまま置かれている。客達もみな小声で会話し、この雰囲気を壊さない暗黙のルールが成り立っている。そして、さらにこの店の面白いところは、置いてあるお酒が日本酒(白鹿)ただ一つだけということ。ビールもなければ焼酎なども置いていない。日本酒を燗で呑むか常温で呑むかの選択しかないのだ。料理も、正に「酒の肴」というものが4品ほど、ほんのちょっとづつ小鉢で出てくる。今回出てきたのは、枝豆、オクラの胡麻和え、海苔の佃煮、ホヤの酢の物だった。あくまでも日本酒を味わうための肴であって、腹を膨らませるものはない。
この店の雰囲気、「大正浪漫」とでも言おうか、のり平さんも、小一時間ほど遅れてきたakiさんも堪能してくれたことと思う。

「大正浪漫」を味わった後は、神楽坂の裏通りを漫ろ歩き、町並みの風情を楽しんだ。かなり敷居が高そうな料亭が建ち並ぶ石畳の路地を歩き、いい感じのバーも何軒か見つけたが、結局は表通り大衆居酒屋で第2ラウンド。今度は生ビールに焼酎、鯵のタタキ、串揚げ、玉子焼きなど・・・。

最後に、先ほど見つけたバーでウイスキーを飲み、「大人の週末」的夜をお開きとした。
飯田橋に仕事の拠点を置いたときから、こんな飲み方をしたいと、ずーと思っていたのだが、やっと実現した。





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最終更新日  2003年07月07日 02時05分04秒
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