公園人の散策記

公園人の散策記

2003年07月16日
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フランスの作家、モーリス・ルブランの「怪盗ルパン」シリーズに「ポン・ヌフ通り」という地名が出てくる。パリ市内の通りの名称らしい。フランス語で「ポン」とは「橋」、「ヌフ(ヌッフ)」とは「新しい」の意味だから、「ポン・ヌフ通り」とは「新しい橋の通り」という意味である。

御徒町にある行きつけのバーの姉妹店が、昨日、銀座にオープンした。オープン初日はかなりの混雑が予想されたので、一日経った今日、足を運んでみた。銀座といってもほとんど新橋という方が正しい場所である。
帰りにJR新橋駅に向かうと、駅の脇に小汚い立ち喰いソバ屋があり、その店の屋号が「ポンヌッフ」だった。まさに「新橋」だ。フランス語からとった「ポン・ヌッフ」という洒落た名前と、お世辞にも綺麗とはいえない立ち喰いソバ屋の店構えのギャップが印象的だった。
新橋という土地、歴史を紐解いてみると面白い。
まずは「新橋」という地名であるが、江戸時代、東海道の起点である日本橋を出発すると、最初に出くわす橋が汐留川に架かる橋である。江戸時代初期には難波橋や土橋が汐留川を渡る橋だったが、新たに橋が架けられ、そちらが東海道のメインストリートとなった。その橋は新たに架けられた橋ということで「新橋」と呼ばれた。その「新橋」は、昭和39年に汐留川が埋め立てられたため、現在は存在しない。
また、新橋駅は日本最初の鉄道の駅である。日本最初の鉄道は新橋-横浜間を走ったことはあまりにも有名である。現在、東海道本線の始点は「東京」となっているが、当初は「新橋」だったわけだ。「鉄道唱歌」の1番は「汽笛一声新橋を早我が汽車は離れたり・・」である。現在、JR新橋駅東口、「ゆりかもめ」への連絡階段のところに「鉄道唱歌の碑」が建てられている。

ちなみに、「銀座」とは江戸時代に銀貨鋳造所があった場所である。金貨鋳造所を「金座」、銀貨鋳造所を「銀座」、銅貨鋳造所を「銭座」と呼んだ。「金座」があった場所は、実は現在の日銀(日本銀行)がある場所だ。

「日本橋」「京橋」「銀座」「新橋」界隈は、江戸時代、急速に発展し、その後様々な歴史を経て首都東京の中心部としての現在の町が形成されている。歴史に興味を持つと実に面白い街である。





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最終更新日  2003年07月16日 23時49分38秒
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