ラスタ・パスタのレレ日記

2005年05月16日
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映画 「スウィング・ガールズ」 が、とってもよくて、彼女たちプラス男の子のFirst & Last ライブのDVDを観て、

あらためて、ビッグバンドが聴きたくなったけど、そうすぐには観られないので、じゃあ、この辺の高校生の吹奏楽部の演奏ってどのくらいのレベルなのかなァ、と思っていたら、

週末に、区民会館で、いろんな出し物(出し物という表現には笑ってしまいますが)があるというので、ちょっと遊びに行ってきました。

住民税をたっぷり(?)と払っているのに、あんまり地元の行政サービスを受けたおぼえがないのですが、こんな近くに、こんなに大きなホールがあるとは知りませんでした。

ウクレレのオータさんが今度、来日してソロ・ライブやる会場より、座席数が多いんですよ

こんなに身近に、ぼく達の税金をつかって建てたホールがあるのなら、もっと利用しなくちゃ損だなあと思っていると、


当日は、メインのホールとはべつに、外の広場にサブ・ステージがあって、そこでも出し物(じゃない、ライブや踊り)をやっていて、けっこう大勢のひとでにぎわっていました。

は~あ、知らなかったなあ。よそのお祭りには出かけていくのに、こんな身近なところで、毎年イベントがあったなんて。


高校生の吹奏楽部 ですが、1年生のデビュー・ステージなんでしょうか、まだ小柄な身体の生徒もいる吹奏楽団で、

1年生と2年生がメインのメンバーでした。
1年生は、きっと5月の連休に猛練習したんだろうなぁ、とちょっとほほえましく思いながらも、

でも、3年生がいないのは何故?と思ってしまいました。

高校3年生は、5月には、受験のため、もう部活を引退してしまうのでしょうか?

それとも、もっと大きな大会があって、そっちの練習に専念するために出てこないのでしょうか。3年間、みっちり練習してきた子達の演奏を聴きたかったのに、ちょっと残念。

演奏曲目は、
テレビの時代劇テーマ曲メドレー(水戸黄門など)
でした。


そうか、子供から大人まで幅広く楽しんでもらうには、こういう選曲がいいんだなぁ、と納得した反面、じゃあ、自分がこういうステージに出たら、そんな選曲するか、といえば、ちょっと違うかなと思いました。

自分が好きじゃない曲を無理に演奏しても、お客さんんには気持ちが伝わらないでしょう。


大きなホールをみまわしてみると、たしかにお年寄りが多くて、ぼくが今まで参加したことのある野外ライブのお客さんより年配の方が多かったです。



こういう市民や行政レベルでの催し物にはとても興味があります。

ホールも大きいし、こんなホールでライブやれたら気持ちいいだろうなぁ、とは思いましたが、はたして今、自分が参加したいかといえば、もっと出演したいいろんな方々がいるだろうから、そういう人たちの発表の場であったほうがいいかな、とも思いました。


高校生の吹奏楽の演奏は、なかなかいい水準にいっているとは思いましたが、
最近のはやりなのでしょうか、フルセットのドラムスがいます。

女の子のドラムスがいて、女の子のティンパニーがいて、男の子の木琴やパーカッションの人がいます。




一方、最初、ティンパニーをたたいていた男の子が、木琴をたたきはじめると、これがみごとに演奏にアクセントをつけて、全体をひっぱっていました。
さすがだなと思いました。


このあと、 お琴の合奏 がありました。

女性が8-9人、ステージを客席からみると逆Vの字型に並んでいます。
左側が5人。右側が3人。Vの時の交わったところにひとり、という、左右、非対称の並び方です。なんか、不自然な並び方ですが、そのわけはあとでわかります。


なかなか難しい曲を、みなさん、身体をつかって演奏していました。
左手で、弦を押さえるとき、とくに自分の身体から遠いところをおさえる時は、みんないっせいに身体をななめに倒して手が届くようにして押さえ、またすっと元に戻ります。

笑っちゃいけないのですが、譜面をめくる時も、みんなぴたっとそろっています。 まるで、シンクロナイズド・スイミングです

観ていると、誰がお師匠さんで、誰が一番弟子か、わかりました。

逆Vの字の接点にいるのがお師匠さんだとおもいます。
演奏の全体の下支えと、リズム・キープ、キメの音を出しています。

一番弟子は、客席からみてお師匠さんの左側の女性。
演奏する時の、姿勢と動きが一番綺麗で、無駄な動きがありません。

それで、残りの方々で、比較的お琴をやっている年月が長いか、上手なお弟子さんたちは、右側の3名。

のこりの左側の4名は、出演した中では、比較的最近のお弟子さんかなァ、と思いました。

左の4名は、一番弟子の女性が演奏していることと、基本的に同じことをしています。ただ、時々ばらつきがあるので、一番弟子の女性がそこをぴしっとしめているのでしょう。

右側の3名は、少し上手いので、左側のメロディとは違うメロディ、ときにカウンター気味に入るメロディで、演奏全体のふくらみを持たせている感じでした。

もっと素直に演奏を楽しめばいいんでしょうが、どうしても、自然にそういう見方をしてしまい、ちょっと反省。


ただ、なるほどなぁ、と思ったのは、 お琴というのは音楽を奏でることでもあるのですが、「お作法」でもあるということに気がついたことです。

姿勢とか、身のこなしとか、表情とか、しぐさとか、
そういう「カタチ」もとっても大切で、

よく、ジャズに琴が入って演奏したりしますが、そういう時にのたうちまわって演奏する琴とは、ある意味で本質的に違うのではないか、
お作法としてみる面白さもあるな、と思ったことです。

お弟子さんたちは、よくあそこまで練習したなぁ、と感心しました。


そのあと 沖縄舞踊、
年配の女性たちのフラ
などを観ました。

フラも、みんな年配の女性なのですが、誰が先生か、やっぱりすぐわかります。
見た目は、難しい動きに見えないのですが、フラの踊りはそうとうからだの筋肉を使います。つま先立ちしたり、ちょっとした動きで、やっぱりどんなにお年を召されていても、先生の動きは、やはり違いました。


音響に関してですが、沖縄舞踊もフラも、どちらも、テープをかけて、それにあわせて踊ってらっしゃいました。
年配の方々が多く、そういう方々の発表の場が、こんなに立派なホールで出来るというのは、とってもいいことだと思いました。

いつか、ぼくもここでウクレレ・ライブやってみたら気持ちいいだろうなと、また思いましたが、

ステージでは、スタンド・マイクと、雑音だらけのテープを拡声してかけていたので、どの程度の音響設備があるか、チェックしてからじゃないと、ちょっと演奏は出来ないなと思いました。

雑音を拡声しているわけですから、すごく気になるのですが、きっと多くのお客さんたちは、そんなこと全然気にならずに楽しんでらっしゃるんだろうなあ、と思いました。


外に出て、サブ・ステージをみると、こちらは凄い華やかな世界でした。

フラメンコ です。


綺麗にメイクして黒と赤の衣装をばっちりきめた、小さい女の子たち(小学校前またはせいぜい小学校低学年)、

もう少し大きな(それでも小学生ぐらい)の女の子達、(白地に赤などの花柄の衣装)、

セクシーにパープルなどの色を使いながら、衣装もメイクもばっちり決めている大人のお姉さんたち(お姉さんと呼ぶには、ちょっとアダルト過ぎる女性の方々もいましたが)、

総勢30名くらいでしょうか?

それが華やかな衣装ときつめのメイクで、びしっと決めてくれるので、それはビジュアル的にもとっても美しかったです。

しかし、少々気になったのは、小さな女の子達の親御さん(といっても母親たち)です。

サブ・ステージに立つ前に、小さな女の子達は、お母さんにメイクをしてもらっているのですが、

ぼくは、最初、ちょっとおしゃまな女の子達が、お母さんにお願いしてきつめのメークをしてもらっているのかとおもっっていたのですが、

ぼくが目撃したのは、いやがる女の子に、いいからいいから、といって無理やり派手めのメイクをしていたこと。きっと、ほかの女の子達より、自分の娘がステージの上で、映えて見えるようにしたいのでしょうか。

いざフラメンコの踊りが始まると、この ママ軍団 は、

ひとをかきわけ、押し分けて、最前列に集団で陣取って、ビデオ・カメラを高くかかげてわが子の晴れ舞台を、必死になって写していたことです。

子供の運動会を撮影するのといっしょで、お気持ちはよくわかるのですが、
区のイベントというのは、小学校のイベント以上に公共性の高いものですから、
お年寄りや、いろんなお客さんがいるわけで、

そうしたまわりへの配慮があんまりなくて、みんな最前列に殺到して、わ~わ~言っているというのは、フラメンコの踊りもくそもないなあ、と感じたことです。

可愛い女の子の踊り子たちよりも、ママたちのほうが、興奮していて、出番の前も後も、わ~わ~しゃべっていて、次の出演者のステージが始まっても騒いでいました。

わが子の晴れの舞台、気持ちは十分わかりますが、その熱の入れようがちょっと過剰というか異常というか、

なんか、お受験の時の、ママたちのライバル心むき出しの行動も、これに近いものがアル(というか同根なのかなあ)と、ちょっと悲しい気持ちになりました。


その後、綺麗な衣装を着て、大きな扇を開いたり閉じたりする

韓国舞踊 を見て帰りました。

しかし、みじかにこんな会場とイベントがあるとは知りませんでした。
もっと地域との接点を持ってもいいなァ、と思いました。

出演者を選ぶ基準は何かしりませんが、あの騒ぎのような中で、ウクレレを弾くのはちょっとイヤだなあ、と思いました。

せっかくのイベントなんですから、特にお年寄りにとっては、きっと毎年楽しみにしている催しものなんですから、
小さなお子さん連れの親子、家族もいっぱいきているんですから、
ステージを観る時は、もう少し回りへの配慮があってしかるべきだと思いました。







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最終更新日  2006年01月23日 20時34分49秒
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