ラスタ・パスタのレレ日記

2009年05月01日
XML
テーマ: 中国&台湾(3337)
ぼくが上海に出張するとき、だめもとで、香港の旧友にメールしてみた。「上海に行く予定はないか?」と。

アンディ・ラウ(仮名)は、もともと香港生まれの生粋の香港人。政府に管理されるような国はいやだといって、1997年の香港返還よりかなり前に、カナダの永住権を取得していた。

ぼくが彼にあったのは、そんなころだ。アンディは、カナダの永住権をもちながら、香港で仕事をしていた。

友人といっても彼はぼくより一回り以上年齢の上のひと。
でも、彼と仕事で出会って、香港やシンガポールなどアセアンの国々で一緒に仕事をしていくうちに、次第に仕事相手から友人にかわっていった。

かれのキャリアは、イギリスやアメリカの会社のアジア・統括本部の社長(香港拠点)や、まだ、中国がこんなに高度経済発展するかどうかもわからない時期に、香港ベースの会社の中国本社(上海)を設立したりなど、かなりの苦労と実績をあげている。

しかし、ぼくがと仕事で出会ったすぐ後くらいから、もうそろそろお金のために仕事をする必要がなくなった。だからアーリーリタイヤメントというか、半分リタイヤだ、と言うようになった。

でも、パスタとの仕事は面白いから、それだけは引き受ける、と。

しかし、1997年の香港返還の2~3年度に、子供がカナダの大学に入学したので、家族そろって、本格的にバンクーバーに移住してしまった。



以前にもまして、仕事は、お金のためではなく、面白いことだけをやる3分の2リタイヤメント状態だった。

今度、パスタが上海に出張に行くとメールしたら、ちょっとずれた時期にちょうど上海、北京へ出張の予定が入っているという。

今は、香港の会社に、中国でのビジネスのコンサルティングや、中国人社員の研修のようなことをやっているらしい。

それが、ぼくの出張にあわせて、スケジュールを前倒しに変更して、上海で久しぶりに会おう、と言ってくれた。メールの文面からも、かれがとても再会を楽しみにしてくれていることが伝わっってきた。

上海で再会するとき、上海の地図が頭に入っているわけではないぼくのために、わざわざぼくの泊まっているホテルのロビーまで、迎えに来てくれた。

「今、ホテルのロビーに着いたよ」という彼からの電話の声は、うれしさで興奮している。ロビーへおりていくと、少しも老けていない、前と変わらぬエネルギッシュな彼がいて、ぼくをみつけると近づいてきてハグをしてくれた。

「Hello, My friend, Long time no see you」

それから彼が予約したレストランに食事に行った。
香港で、一緒に仕事をしていたときも、よく彼は、海鮮(シーフード)の中国料理店に連れて行ってくれたが、今日も海鮮だ。

お店の一階で、魚や貝、えびなどを選んで、その場で調理してくれるお店だ。
食べてしまえば、なんともないのだが、正直、生きている姿形を見てしまうと、ちょっと食べるのが躊躇されるようなものもある。



チンタオ・ビールで乾杯し、近況を話し合う。
ミノムシみたいに見えた何か得たいの知れないものも、調理してしまえば、とっても美味しく、いくつも食べてしまった。彼にこれは何かと聞いたが、説明しづらいものらしく、ぼくもそれ以上聞かなかった。

さて、美味しい食事がおわって、次はKTVだ。

これは、4月はじめの北京出張の時に、日本人と中国人がいりまじって行ったのと同じで、香港人の彼も、やっぱりKTVが好きなのだ。

そこで、アンディは、上海に駐在している香港人の友人を紹介するといって、友達を呼び出した。名前は、トニー・レオン(仮名)。


そこのお店は、日本人御用達のお店ではないので、古い日本の歌しかないので、数少ない日本のポップスと、英語の歌を歌った。

まず、ぼくはサザンの「真夏の果実」を日本語で歌ったのだが、この歌は、実は香港で何年も前にジャッキー・チュン(張学友)(カンフー俳優ののジャキー・チェンではない)が、まったく意味の違う広東語の歌詞でカヴァーしており、香港人にもおなじみの曲。

そこで、ぼくが日本語で歌う「真夏の果実」をトニー・レオン(仮名)が、広東語で一緒に歌う。全然違う言葉で、全然違う意味の歌をうたっているのだが、ふしぎと二人のメロディが重なって、とても気持ちいい。

そのあと、ぼくがビートルズの歌を歌ったら、トニー・レオン(仮名)は、ぼくのためにビートルズの「Let It Be」や、ビージーズの「若葉の頃」(原題:First of May、映画「小さな恋のメロディ」の中で使用された曲)などを歌ってくれた。

アンディ・ラウ(仮名)もトニー・レオン(仮名)も、ぼくより世代は上だが、中国本土の中国人とは違って、香港で60年代、70年代と英米のポップスを聴いて育っている。本土の中国人とは、こんなかたちで音楽の交流はできない。

やっぱり、「自由」というものは素晴らしいな、と感激した。

帰るときに、トニー・レオン(仮名)は、「パスタ、君は今日からぼくの親友だ。アンディの親友はぼくの親友でもあるんだ。今度、上海に来るときはいつでも連絡してくれ」とメールアドレスと携帯電話の番号を教えてくれた。

たった一回、一緒に歌を歌っただけなのに、アンディの親友というだけで、ぼくは受け入れられた。中国人は朋友を大切にするとはいうが、本土の中国人と違って中国政府のようなしっかりした後ろ盾がない香港人は、それ以上に、信用できる仲間をとても大切にする。

アンディと長年、苦労して仕事をしながらだんだん友情をはぐくんだ結果、アンディ・ラウ(仮名)の親友は、ぼくの親友である。そう言ってくれるひとがいる。

一方で、彼らは、中国政府の管理下におかれることを嫌い、カナダやオーストラリアやシンガポールの永住権を手に入れて移住する。
香港が生まれ故郷でありながら、大きな政治の動きの中で、その生まれ故郷を離れざる終えない彼ら(何かがあれば、彼らはすぐに、香港や上海から去ると思う)の悲哀にも似た気持ちを考えると、

トニー・レオン(仮名)の「今日から君は、ぼくの親友だ」。この言葉が嬉しくもあり、その重みをも感じた夜だった。

注)文中の「アンディ・ラウ」「トニー・レオン」の名前はもちろん仮名だが、実際の彼らの名前は限りなく、この2人の香港の大スターの名前に近いことを申し述べておきたい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年05月06日 05時30分49秒
コメント(6) | コメントを書く
[中国・韓国・アジア] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

コメント新着

聖書預言@ Re:ウクレレでjazz動画コンテストで参加しています。(02/09) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
X youhei00002 フォローしてください@ Re:紅白 乳出し大ハプニング!!その1(12/31) X youhei00002 フォローしてください
背番号のないエース0829 @ 最優秀新人賞  岡田有希子「十月の人魚」に、上記の内容…
坂東太郎G @ 沖縄音楽、癒しのチャンプルー♪♪(08/18) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
背番号のないエース0829 @ Re:長澤まさみ 「マスカレード・ナイト」に、上記の内容…

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: