奇妙な惑星   ~Peculiar Planet~

奇妙な惑星 ~Peculiar Planet~

January 17, 2007
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カテゴリ: いきもの(creatures)





私は友人と森の中を歩いていた。

彼女と一緒に自然の中を歩く のは久しぶりのことだった。



彼女は仕事を辞めたばかりで

次の仕事が始まるまでの短い休暇中。

私は出張中のつかの間の休日の日だった。



私と彼女はよく、冗談で ばかばかしい言い争い をする。



「だって見たんだもん。」



「たった今。」

「また、そんなこと言ってる。幻覚じゃないの?」

「本当にいたんだよ。」



その日も、湿った草の上を歩きながら

そんな意味のない言い争いをしていた。



「やぎじゃないの?」

「やぎじゃないってば。」

「ひつじじゃないの?」

「ひつじじゃないってば。」



彼女は、私の言うことを信じてくれなかった。

一通り、いつもの言い合いをすると彼女はだまってしまった。





仕事のこと以外にも、色々なことが一度に起こりすぎて

どこから手をつけていいのかわからなくなっていたのだ。



私たちは、ただ黙って森の中を歩いた。

そこは1906年のサンフランシスコ地震の震源地付近だった。

黙ったまま 地震でズレてしまった柵のレプリカ

私たちは木々の間を通り抜けて行く風の音を聞きながら歩いていた。



気配がしたので振り向くと、

森の奥に、鹿の群れがいた。

彼らは静かにたたずんで、こちらの様子をうかがっている。



私は、彼女のジャケットの裾をひっぱって

鹿の群れを指差した。

彼らは、ぴくりともせずに

こちらをまっすぐ見つめていた。

薮に溶け込んでしまっていて

よくわからなかったが、

何十頭いるだろうか…。



私たちも動かずに、そこにたたずんで

しばらくそこでにらめっこをしていた。



そのうち、私のカメラ欲がむくむくと出てきて

どうしてもたまらなくなったので

手を、バッグにのばしたとたん

鹿の群れは、一斉に走り出した。



「ホントだ。」



彼女は、遠ざかる群れの中に混じっていた

白い鹿を見つけてさけんだ。



ほわいとばんび。



「ねえ。きっといいことがあるよ。」



私は、手をかざして、遠ざかる白い鹿を見つめながらいった。





神様のお使い ですかね?








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Last updated  January 24, 2007 07:30:00 PM
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