ルナ・ワールド

ルナ・ワールド

固定観念


・ 色白で、お目々がパッチリしてて、かわいい。
・ 彫りが深い。または、濃い、とかバタ臭い顔、とも。
・ 英語がしゃべれる。(英語圏出身の人が家にいなくても?)
・ 日本語は意思疎通できるくらいしゃべれなきゃ困るけど、「日本人」以上できても、やっぱり困る。(「純」日本人に恥かかせるからね。)
・ たまには普通の日本人的感覚からズレたことをすると、かわいくて、なおいい。
・ 名前もやっぱりガイジンっぽいと、雰囲気出て、いいんじゃない?

「日本人」の場合
・ 「日本人っぽい」名前をもってる。
・ 「日本人っぽい顔」をしてる。
・ 日本語がしゃべれて当たり前。
・ 「日本文化」が何か知ってて当たり前。
・ どんな些細なことでも、日本の「常識」に沿った行動しか取らない。

「ガイジン」の場合 
・ 白人か黒人である。
・ 女はグラマーで、男は背が高くて、共にかっこいい。でも、図体がでかいだけ、とも言える。
・ 英語がしゃべれる。(どこ出身でも。←あれれ???)
・ 日本語は、まともにしゃべれるはずがない。
・ 日本のこととか、ちょっとでも知ってると、妙に不思議。というか、見世物にするに値する。

で、こういう認識のまま人に接するとどうなるかっていうと・・・、
・ 日系外国人の下手な日本語や妙な言動を、「日本人のクセに!!」とどやしつける傍ら、同じくらい日本語の下手な「ガイジン」には「お上手ですね~」と言って、ほめる。あれっ、日本語の上手い、下手ってその人の見かけによって基準が違うの?
・ ハーフの子は何処か違うはず、とその子の「日本人らしくないとこ探し」を始め、果てには、「うん、やっぱり日本語の発音が、こう、微妙に違うんだよね~」と、のたまわる。そう言われたコ曰く、「はあ、日本で生まれて15年暮らしてて、初めて言われました。そんなこと」
・ 外国に住んでた日本人が英語で話すと、「外国かぶれしてる」と陰口を叩く傍ら、ハーフで英語が話せないと、「何で?」と質問攻め。そのくせ、英語(か、どこか「かっこいい」国の言葉)が話せると、「やっぱりね。」どの言語が話せるかって本当に遺伝するもんだと思ってる?
・ お店で注文の確認を取る時に、そこで一番「日本人っぽい」顔をした人に向けて、確認を取る。韓国人とハーフがお店に入ったときは韓国人のほうを向いて。ハーフとガイジンがお店に入ったときはハーフの方を向いて。そっか、日本語出来なくても、韓国人ってガイジンじゃないから?あれ?「ガイジン」って元々、「外国人」の略じゃなかったっけ?これ、どういうこと?
・ 親が日本人と韓国人の場合。苗字が韓国名なので、いつも在日コリアンだと思われる。「それでは、○さん、あなたは在日韓国人としてどう思いますか?」って言っても、違うんだから一介の在日韓国人としての意見だって言えない。(個人が自分の民族全体の立場を代弁できるかどうかって問題を抜きにしたってね。)

と、例は尽きない。人って、そんなに簡単にわかっちゃったら、つまんなくない?その人の見かけによって、この人はこう行動するべき、ああ行動するべき、って規定しちゃってたら、一人一人の個性が見えてこない。見かけで人を判断しないで、出逢う人毎にその人の話を聞いて、自分の世界を広げてみません?自分と同じ、と思った人でも、話してみると、意外な所で違う事を経験してたり、変わったことを考えてたりするかも・・・。人間、知れば知るほど、面白い。


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