ルナ・ワールド

ルナ・ワールド

「醜さ」



どうしたの?
滑らかな肌に形の整った眉毛。すらっとカッコウのいい肢体。誰だってあなたにあこがれる。

元々の美貌はそなわってる。それなのに、その美しい顔をも台無しにする表情をあなたはするようになった。どうして?

額にしわを寄せて、目を見開き、鼻をふくらませ、口を尖らせ、相手を言い負かそうと一生懸命にまくし立てる、その姿。醜いよ。

形を少し細く整えすぎのその眉もそりのこしをボサボサにして・・・。着てる服はまだかわいい。けど、ね。

「私、貧乏だから」って苦労してることを言外に匂わせて自己満足に浸っている。でもあなたのその苦労はお金で買ったもの。苦労はお金で買えないもの。お金で買ったその苦労は苦労が何かを履き違えてて、陳腐で見苦しいだけ。本当に貧乏な人はそんなに誇らしげに「私、貧乏なの」なんて恥ずかしくて、言えないよ。本当にお金のないことの惨めさを知り尽くしているから。

昔は無邪気でかわいかったその笑い顔も今は媚びにまみれて・・・。心の底からほほ笑むことも、もうないの?

醜いよ。本当に愛してる人と一緒にいたら、そんなに醜いかな?本当に愛してもいず、妥協だけで拘束しあっている相手と一緒に暮らし、お金で買った苦労に浸って悲劇のヒロインになりきるそんなあなたを許せない。あなたは幸せになれる素質も才能も充分持ち合わせているのに。どうしてそうなるの?どうして?


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