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お父さん、聞こえていますか?
ずっと昔に、お父さんに抱かれた3000グラムは、いつの間にか、こんな年になっちゃいましたよ~。
あなたを喪ったことで、今まで味わったこともない、胸が裂かれるくらいの悲しみを知りました。
揺れて、揺れて、どうにもならない日々を過ごし、初めての領域に足を踏み入れて、戸惑うばかりで・・。
少しずつ癒えてきただなんて、ウソです。
そういった態度が、わりと自然にできるようになっただけ。
あの日、まるで私を待っていたかのように、病室に飛び込んでから、たった数分で逝ってしまうなんて・・。
それじゃ、言いたいことなんて、何も伝えられないじゃない。
あまりにも心残りが多すぎて、まだそこから抜け出せないの。
私も、お母さんも。
なのに、お父さんは、最期に笑みを浮かべていましたよね。
それが今でも不思議で、何を言いたかったのかなと、いつも考えています。
「そうかそうか 間に合ったんだからいいじゃないか」なの?
「もういいよ わかってるよ」なの?
いくら考えたって、二度と答えは出ないのにね。
お父さん、ごめんね。
でも、ありがとうって言わなくちゃ・・。
この世から消えていくときにさえ、大きな愛を残してくれたんだもの。
あの最期の笑みは、今までで、最高のプレゼントでした。
お父さん、ありがとう。