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そこは,カンボジアとの国境の小さな町.
ココから陸路でカンボジアのシェムリアップを目指した.
まだまだ,道は整備されておらず
大きな穴ぼこだらけの赤土の道を
スイカやキャベツのような野菜と一緒に
トラックの荷台に乗り合わせて5時間ほど揺られた.
国境を出発したのは正午ごろ
もうすっかり闇に吸い込まれ
乗り合わせたツーリストの陽気なはしゃぎ声も
すっかり消えてしまった.
いつシェムリアップに着くのだろう?
道の遠くに小さな灯りが見えた.
名も知らぬ小さな集落...休憩をとることになった.
荷台から降りる気すらせずに,そのままペタリと座っていた.
ひとりの少女が近づいて来た.
Give me pen
真っ暗すぎて,バッグからアメ玉一つ出せない.
手に持っていたカメラを少女に向けてみた.
彼女は,それまでの無表情な声が一変し
恥ずかしそうに,ケラケラ笑って逃げた.
少女は,再びこちらに来て,トラックの荷台に手をかけ
ぶら下がるようにしてケラケラ笑う.
カメラを向けるとまた笑って隠れる.
@カンボジアの名も知らない集落にて/2001 年桜の咲く季節に
こんなにいい笑顔してたなんて...写真を見るまで知らなかった.
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