ピアノグレード 演奏グレード 5級 エリーゼのために 

ラーニング・トゥ・プレイ



ラーニングトゥプレイ(ブック1)

紹介者のことば

ピアニストとして大成するには、子どもの時から音楽を期別に均等に勉強
することが大切でしょう。

なぜならば、世界の有名な音楽院の入試にしても、コンサート・ピアニス
トへの登竜門といわれる国際コンクールの課題曲にしても、ほとんどの場
合、音楽史を4期に分けたバロック期、古典期、ロマン期、近・現代から
1曲ずつ出題されるからです。

それでは期別に練習するにはどのような方法をとればよいかというと、
先生は、生徒が5・6才の場合でも、教則本が終わる頃から上記の4期の
曲を平均して勉強させることです。

そして、生徒は、それらの曲を通して実際に役立つテクニックを身につけ
、各時代の特長を演奏に打ち出せるように勉強を進めれば理想といえまし
ょう。

以上のような理由から教則本は、無理なく4期別の勉強につながるように
、ピアノの基礎事項を片寄らずに紹介している本を選ぶことが大切です。
(この点、バイエル教則本は、今から約130年も前に書かれた本で、
本来、古典の曲をひく準備に書かれているので、4期別の勉強には適して
いないといえましょう。)

アメリカには初心者用の教則本が、ざっと20~30種類はありますが、
ほとんどのものが期別の勉強につながるように書かれています。そのうち
古くから残っている優れた一般向きの「トンプソン・ピアノ教本」やイマ
ジネーションに富んだ子供に向く斬新な感覚で合理的に書かれている「ミ
ュージック・ツリー」などは、既に全音楽譜出版社から出版されています
が、本書「ラーニング・トゥ・プレイ」は理屈抜きの教本としてその優秀
性を認められています。

3人の共著者は、複雑な現代の社会の中に、SIMPLICITY AN
D CLARITY(簡潔と明瞭)を求めてこの本を書きました。例えば
、8分音符の紹介には世界共通の子供のうた「10人のインディアン・ボー
イズ」を使っています。

読譜の方法は、大譜表で中央のドを中心に高音部記号と低音部記号の音を
均等に教える方法をとっています。

その点、「バーナム・ピアノテクニック・ミニブック」あるいは「トンプ
ソン・小さな手のためのピアノ教本」などと併用していただくと一層効果
が上るでしょう。

最後に、著者のうちの2人、M・ステッカーとN・ホロヴィッツの両氏は
、有名なコロンビア・アーティストが誇るデュオ・ピアニストで、ニューヨ
ーク州ロングアイランドに、シダーハースト・スクール・オブ・アートと
いう音楽学校を持っていることを加えておきましょう。

なお、この教本に出てくる曲の中で、世界の民謡以外の曲はすべてM・ス
テッカーとN・ホロヴィッツの両氏によって作曲されました。

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