ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 27, 2008
XML
「トランペット吹きの休日」

 スメタナと言えば「我が祖国」。あと、渋めのところでは、バイオリン/ピアノの二重奏曲「我が故郷から」。
 そして 「我がもの」三部作 のもう一曲がこのカルテット「我が生涯から」。←ご、強引な前振りっ……。

 パトリシア(第1バイオリン)、自分(第2)、マリオン(ビオラ)、チャールズ(チェロ)の四人で、1楽章と2楽章を練習した。

 ビオラがいきなり派手に旋律を弾く1楽章。締め付けるような緊迫感。
 恐れおののいてたわりには、思ったより難曲でもない。音程やリズムを正確に、かつ弓の配分に気を遣ったりするいい訓練になる。
 さすが「モルダウ」の作曲家だけあって、情景描写に富んでいる。なんかの映像が勝手に浮かんでくるし。

 さて、問題なのは2楽章、踊りの音楽。
できそこないのアルゼンチンタンゴ みたいな部分もある。(別にけなしてるわけぢゃなく)
 非常に音程が取りにくく、ときにフラット大増殖(Des dur 変ニ長調?)。世にも奇妙な現代音楽を奏でてしまった僕たち。

 あと、面白いのは、ビオラとセカンドに quasi Tromba という楽想指示が出てくるとこ。確かにファンファーレっぽくドミソしか出てこないのだけれど、果たして、トランペット風にとはどう弾けばいいのか。ビブラートや強弱のムラを最小限に抑え、筒抜けに聞こえるように?
 そもそも、低い音域(G線)で弾かせといて、ラッパごっこをせよと言うのは無理があるよーな……。

 それぞれの楽章にクセがあって、実に弾き応えのある曲。この続きは来月ということで解散した。

 正直言って、スメタナをやる前にドボルザークのカルテットをどれか一曲練習してみたいというのが本音。作品51あたり。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Feb 1, 2008 08:37:18 PM
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


次回報告が楽しみ  
写楽線  さん
スメタナは馴染みが薄くてよく分からないのが本音だけど弦奏者としてはスメタナは気になる存在。なんだか面白そうだな。 (Feb 1, 2008 12:54:01 PM)

Re:次回報告が楽しみ(01/27)  
写楽線さん

>スメタナは馴染みが薄くてよく分からないのが本音だけど弦奏者としてはスメタナは気になる存在。

ですよね。ドボルザークの陰に隠れてしまいますが、やっぱりクセのある作曲家だと思います。
少しずつ彼の曲を勉強していきたいです。 (Feb 2, 2008 06:44:10 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: