ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 9, 2008
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「O say, can you see!」

 ピアノ三重奏の練習を久しぶりに再開。 前回(とはいえ半年以上も前) に引き続き Paul Schoenfield 作曲の Cafe Music を練習した。

 何ヶ月も準備期間があったので、今回はちゃんとCDを入手、動画も視聴し、一応は自分なりに予習して臨むことができた。ほかの二人(セス pf とルース vc)に負けてらんないし。

 で、結論、すごく楽しく弾ける曲。「正統派」クラシックではないし、難曲ではあるけれど、コツをつかんでしまえば弾けないこともない。こういうのもたまにはいい。いつかこの曲を人前で弾いてみたいというのが僕らの密かな野望。

 この作曲家、世界的に知られてるのかはわからないけど、少なくともこちら地元のアメリカでは「クラシック音楽おたくを自称するなら押さえておいたほうがいい」作曲家。

 全三楽章からなるカフェの音楽、決して長くはない。
 ジャズっぽい「決め」や「締め」の和音が超かっこよい。自分にソロが廻ってきたら、いやらしいほどにグリッサンドとかポルタメントかけまくるのもまた一興。

cafe2.jpg

 あと、譜面に書かれている楽想指示語も興味深い。

  swing 八分音符を跳ねる(タッカタッカ)
  even 八分音符を均等に(タカタカ)
  niente フェードアウトして完全に音を消す
  scoop ヒョイッとすくい上げる感じ

 ……ぐらいまではなんとか理解できるものの、

  ragtime ラグタイム風に
  dixie  ディキシー風に

 ……あたりから具体的にどう弾けばいいのか不安になり、

Hollywood ハリウッド風に



 いずれにせよ、アメリカ万歳!って感じに弾けばいいらしい。←開き直ってるし。

*****

 ちなみに、この曲のCDは エロイカ三重奏団 のがたぶん定番かつ定盤。僕も所有しており。
eroica trio.jpg

 このおねーさんたち、前に我が家の近くの会場にどっかのオケと一緒にやってきて、ベートーベンのトリプル協奏曲を弾いては聴衆を悩殺なさってたのを思い出した。

 露出系美女軍団という点では イギリスの四重奏団 Bond とキャラがちょっぴりかぶってるかも。スカートの短さでボンドガールズに負けてるけど。





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最終更新日  May 17, 2008 07:44:36 PM
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