ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 26, 2008
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avec tharaud.JPG自分、タロー氏、アニー

 フランス人ピアノ弾き Alexandre Tharaud のリサイタルを拝聴した。ニューヨーク中央公園 Central Park のほとり、上流階級の方々のお集いになるアッパーイースト地区の某ギャラリーにて。なにげにルノワールとかフェルメールとかが飾られてるし。

 タロー氏の演奏は初めて聴いた。この人、頭いいんだろうなー、と思わせる演奏。いわゆるエスプリってやつ?

 前半はラモーの新クラブサン曲集より、ト調とイ調。
 後半はショパンの前奏曲全24曲。

 「らもー by たろー」も良かったのだけれど、ちょぴん君のほうがやはり親近感を持って聴くことができた。あっさりめに弾かれた曲もけっこうあって、もしかしてオレにも弾けるかも、などと身分不相応なことを考えてしまう。太田胃酸以外の曲にも挑戦してみようと、無謀な野望が沸々と……。

 アンコールは二曲。バッハのオルガン協奏曲BWV596の4楽章(原曲ビバルディ)と、もうひとつは、えーっと、クープラン? (←いまだに クープラン プーランク コープランド

 アンコールも含め全曲譜面を見ながら弾かれてた。

 それにしても、見ためはかなり華奢で繊細な青年という印象なのに、ピアノを弾き始めると「超人」と化す。文字通りウルトラマン・タロー(笑)。
 逆に、ブラームスとかゲルマン系ロマン派の協奏曲はどう弾く人なんだろうと非常に気になった。そういう意味で、勝手ながらもどかしさが残った。

*****

 ところで、今日一緒に鑑賞した友人アニーさんはフランス語圏ベルギーのご出身。彼女のツテで、どういうわけか、開演前と終演後にタロー氏の楽屋でちゃっかりダベらせていただいた。
 自分はフランス語ができないので、アニーとタロー氏の談笑に加わることはできなかったけれど、とりあえず Tharaud の発音を激しく矯正されてしまった。脳天気に「太郎」と発音してはいけないらしく。





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最終更新日  Nov 1, 2008 09:28:07 AM
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゚∀゚)・∵. ガハッ!!   
フランスに行ったら、Tharaudさんなんですか!
フランス語、奥が深そうです。
浦島さんもびっくりですね!

この方、ハーフなんでしょうか?

(Oct 31, 2008 09:23:14 AM)

Re:演奏会: アレクサンドル・タローpf(ラモー新クラブサン、ショパン前奏曲)(10/26)  
corcovado  さん
ピカルディの三度THさん

リサイタルに行き、演奏を聴く楽しみは勿論ですが、終演後に演奏者とお話できると、より一層親しみが増しますね。
タローさん、お名前は存じていますが、拝聴した事はありません。機会があれば聴きたいですね。 (Oct 31, 2008 11:21:46 AM)

Re:演奏会: アレクサンドル・タローpf(ラモー新クラブサン、ショパン前奏曲)(10/26)  
かのん111  さん
わわ、タローさんだ!
来月、近くのホールにチェロのジャン=ギアン・ケラス氏(ふふ、イケメンコンビ)とお見えになり、シューベルト、ドビュッシー、プーランクなどを演奏されるようです!
フレンドリーなお方なのですね!急に親近感を覚えちゃいました。
やっぱり行こうかな~♪
フランス人の弾くラモーやプーランクは、是非聴いてみたいですね。

ほんと、華奢な感じですね。ロウガイなど患いそうな・・(←失礼ですよね~・笑) (Oct 31, 2008 05:17:20 PM)

ついプーランクとか…  
BR600 さん
最初に写真を見て、中央のタロさんを50歳くらいの女性ピアニストと
思い込んでから日記を読み始めたので、後半に出てきた
「繊細な青年」という文字にずっこけてしまいました。
ずっこけるはNYでは死語ですか。

せっかくフランスの音楽家の方とお話しする機会があったのですから
前の日記の痛くなったらすぐセデスとか他の単語とか
まとめて訳してもらえばよかったのでは。 (Oct 31, 2008 06:59:13 PM)

Re:演奏会: アレクサンドル・タローpf(ラモー新クラブサン、ショパン前奏曲)(10/26)  
あやこの部屋さん

>フランスに行ったら、Tharaudさんなんですか!
>この方、ハーフなんでしょうか?

いい名前ですよね。それこそ、ご自分の息子さんに太郎と名づけたらタロー太郎になって、ラン・ランに対抗できますよね。
↑してどうする。

*****

corcovadoさん

>終演後に演奏者とお話できると、より一層親しみが増しますね。

一流のプロになるために修羅場をくぐりぬけてきた人の割には、なんか飄々としてて拍子抜けしましたが……。

ちなみに、この日はポリーニがカーネギーホールでリサイタルしてました。ニューヨーク在住のピアノおたくは、そっちのほうに流れてたみたいです。

*****

かのん111さん

>来月、近くのホールにチェロのジャン=ギアン・ケラス氏(ふふ、イケメンコンビ)とお見えになり、シューベルト、ドビュッシー、プーランクなどを演奏されるようです!

そうなんですか。
ちょうど、ケラスさんも別会場で米国ツアーを展開中のようでした。ハイドンのチェロ協かなんか。

>ほんと、華奢な感じですね。ロウガイなど患いそうな・・

労咳を患ってるかどうかはわかりませんが(?)、性格も細かそうでした。写真を撮らせていただいたのですが、どんな写真が撮れたかをご自身で確認なさって、OKが出たのが上掲の写真なんです……。

*****

BR600さん

>最初に写真を見て、中央のタロさんを50歳くらいの女性ピアニストと思い込んでから日記を読み始めたので、

笑。年齢も不詳です。20代にも見えるし、オヤジかコヤジにも見えるし。

>前の日記の痛くなったらすぐセデスとか他の単語とかまとめて訳してもらえばよかったのでは。

確かに!
ぼくはフランスものは苦手なのですが、少しずつ克服していく予定であります。


(Nov 1, 2008 07:31:49 AM)

太郎?  
まさつ5180  さん
うらやましいですねえ。画家の
岡本太郎って本当に
ピアノ上手だったんですよ。 (Nov 1, 2008 05:51:16 PM)

Re:太郎?(10/26)  
まさつ5180さん

>画家の
>岡本太郎って本当に
>ピアノ上手だったんですよ。

それは存じませんでした。

コメントありがとうございました。

(Nov 2, 2008 08:21:15 PM)

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