ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 25, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「石の中にも五十年」 (評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 ローリングストーンズの2016年南米公演に密着したドキュメンタリー映画。しかも難国キューバでも公演しちゃおうなどと言い出すお方たちのお話。
 実はぼく自身はローリングストーンズのことは別に好きと言うわけではないので楽曲もよく知らないし、若い頃の情熱そのままに高齢男子さんたちが今でも頑張ってるすんごい楽団らしい、という先入観のみで気軽に鑑賞に臨む。

 とっても興味深く観られた。各国での公演を順番に映していくのだけれど、そのつどご当地文化も紹介され、現地人との交流も微笑ましく描いている。
 見どころは、並行して紹介されるキューバ公演の開催に向けての難題あれこれ。実現すれば歴史的快挙になるのだけれど、これまたタイヘン。カネで解決できることでない。必要なのはコネ、情熱、忍耐、そして運。

 別にローリングストーンズが好きでもないぼくですら充分に楽しめ、チョーわかりやすく作られていた。ま、欲を言えば、せっかくのドキュメンタリーなんだし、内部の黒い裏事情とか内輪もめで言い争う場面とかも紹介してほしかった。それこそ薬物事件や女性問題など、いろいろお騒がせの人たちだったわけだし。
 一方で、やっぱり50年ものあいだ音楽活動してるってことは、よっぽど周囲からの人望が厚いのだと思われ。さらには楽団内の人間関係、特にミック・ジャガーさんとキース・リチャーヅさんの互いへの信頼こそが、楽団ご長寿の秘訣なのではないかと。

 ラテンアメリカの観衆の熱狂ぶりには驚く。男も女も、老いも若きも、みんなも社長さんも、泣きながら叫びながら公演を満喫なさっている映像は圧巻。





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最終更新日  Mar 26, 2020 09:25:50 PM
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Re:映画:ローリング・ストーンズ、オレ!オレ!オレ!The Rolling Stones A Trip Across Latin America  
ギタリストとボーカリストの関係って、コンマスとコンダクターっぽい感じなのでしょうか。

Stonesもそうだけど、Aerosmithもそうだな。
ぎゃくにうまくいったりいかなかったりしてるとJimmy PageとRobert Plantみたいになっちゃうかなと。

私はストーンズは東京ドームで2回見てます。すごいファンというわけじゃないけども。

イギリスのバンドが「共産国で初公演」っていうとWham!の中国公演の様子を思い出しちゃいます。まだみんな自転車乗ってた頃…。

ところでそちらの今の様子はどうですか? (Mar 28, 2020 08:35:28 PM)

Re[1]:映画:ローリング・ストーンズ、オレ!オレ!オレ!The Rolling Stones A Trip Across Latin America(03/25)  
T.H. さん
LimeGreenさん

>コンマスとコンダクターっぽい感じなのでしょうか。

なるほどねー。そーいえば、オケの稽古ちゅう、コンマスが指揮者に喰ってかかる場面に遭遇したことがあって、なんだかなーと気まずい思いをしたことが何度かあります。

ローリングストーンズって、ナマで聴くほうがずっと楽しそうですね。

今は外出禁止なので、家に閉じこもって映画とか動画ばかり観てますが、やっぱりナマで観たいところです。 (Mar 30, 2020 09:13:05 PM)

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