2003年02月11日
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僕の、右手は、左手に。
僕の、左手は、右手に。
恋をした。

右手と左手の間には体があって。
足さん達みたいにいつも、側には居れなかった。
それでも、手達は「もうずっと会えなくなるわけじゃ無いから。」って、笑ってた。

意地悪な僕は、右手に意地悪を申し付けた。
   『これで、左手を傷付けなさい。』
右手は、逆らえなかった。

左手に、同じ事を申し付けるのが解ってたから。

右手は、「ごめんね」と、言いながら
左手を傷つけた。
血が出て、痛くて僕は笑った。

右手が左手に会わせろとせがむ。
あんまり、しつこくせがまれて。
僕は、「合わせて」あげた。

右手は、左手をおもっきり握り締めてた。
罪は、消え無い。と、右手がのたまわく。
左手は、少し笑って見えた。

この笑いの意味は、僕には解らなかった。

右手はもっと、左手を抱き締めてた。

僕は、己の罪に泣いた。
泣いた僕を、左手が撫でてくれた。

罪は消えない。
だから-。

そう思った。

それだけのお話。





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最終更新日  2003年02月11日 18時46分42秒
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