piggy2525

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2005.07.16
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今日は月に一度の、トラベルヘルパー座談会だ。

トラベルヘルパーとは、

ご自身一人では旅行が出来ない方に同行して、

ご旅行中の介助をする人たちのこと。

月に一度集まって研修会&勉強会を開いている。

今日は福島からベテランのトラベルヘルパーさんが参加して

実体験を披露してくれる。

Oさん。

普段はヘルパーとして活躍していらっしゃいますが、



旅行も企画して、その上、その方に同行もしてしまう、

スーパートラベルヘルパーだ。

お客様はI様。

失語症で、言葉が出ずらい方。

東北では有名なご住職だったそうです。

Oさん、I様の介護を担当するようになってから、

昔I様が行かれた思い出の場所を再び訪れることが一番のリハビリだと考え、

I様の思い出の場所に行く計画を一緒に立て始にたそうです。

失語症になり、頭で思い浮かぶことが言葉にできないもどかしさに

イライラするO様は、最初かたくなだったそうですが、

Oさんに少しづつ、心を開くようになったそうです。



そして、Oさんは、I様仕様の旅行を計画しました。

飛行機がお嫌いなので、JRを利用し、美食家のI様のために懐石料理のいただける高級和風旅館に予約を入れ、さきざきで、詩吟のおけいこが出来るように準備をし、

さぁ、出発!という日、

お迎えにあがるとI様は、普段着に手ぬぐい一本だけの出立ち。

おかしいな?と思いながらも、途中で購入するのかな、そのほうが荷物にもならないから、とあまり深く考えなかったそうです。



この時、I様の様子がおかしかったそうですが、

思い出の場所に行き、感傷的になっていらっしゃると思っていたそうです。

そして、旅行を終え、

その後も、リハビリを兼ね、

和歌山県、九州、北海道、などなどを旅行され、

今ではかなり失語症が改善されたI様。

普通の会話も出来るまで回復されました。

旅行に行くたびに、昔の記憶がよみがえり、それを言葉に出されるそうです。

と、ある日I様がOさんにぽつり言ったそうです。

「最初に行った、瀬戸大橋は、実は自殺しようと思っていたんだよ。失意の日々で、もう死んでしまいたい思っていた。瀬戸大橋から身を投げようと思っていたら、バスであっという間に渡ってしまったので、自殺する機会がなくて、本当はあのときすごくあせっていた。よくもまあ私が自殺する機会を奪ってくれるような旅の計画を立ててくれたもんだと恨んでいたんだよ。でも、旅行しているうちに、もう一度生きてみようって気になった。今だから言うけど、あのときは、私を救ってくれてありがとう。」

と。

Oさんは、びっくりしたのと、あのときになにもなくて本当によかった、という想いで涙が止まらなかったそうです。

旅をするってことは、すごい気持ちの栄養になるんだな、と改めて思ったワタシです。











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Last updated  2005.07.18 11:02:34
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