2008年10月27日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
10月21日21時10分配信 産経新聞


 【シンガポール=宮野弘之】世界的な金融危機の影響を受け、パキスタンが対外債務不履行(デフォルト)に陥る可能性が高まり、国際通貨基金(IMF)との間で緊急融資についての協議を始めた。これに先立ち、パキスタンを訪れたバウチャー米国務次官補もザルダリ大統領らと会談し、金融対策も含めて対応を協議した。デフォルトとなれば、パキスタンを含めた地域情勢はさらに混乱し、テロとの戦いに影響が出るばかりか、テロ組織に新たな活動の場を与えかねない。金融危機で苦しむ国際社会はパキスタン支援でも早急な対応を迫られている。

 ロイター通信によると、パキスタンは、21日にアラブ首長国連邦のドバイで行われるIMFとの協議で総額100億ドル(約1兆円)の融資を要請する。これは今後2年間に必要な額としている。

 パキスタンの財政事情は悪化の一途をたどり、外貨準備高は先週、77億ドルを切り、貿易代金の6週間分程度にまで落ち込んでいる。専門家によると、パキスタンがデフォルトを避けるために当面必要な額は30億~40億ドルとされている。しかし、来年6月末までに支払わなければならない債務が、別に70億ドル以上あるという。

 パキスタンはIMFとの協議に先立って友好国である中国とサウジアラビアに金融支援を要請している。先の訪中の際にもザルダリ大統領が中国首脳に支援を要請したが、約束を取り付けることはできなかった。サウジも消極的とされる。いずれも支援にあたっては、IMFなど国際機関の関与を望んでいるという。

 IMFはパキスタンからの正式要請を受け、融資の是非の検討に入るが、世界銀行やアジア開発銀行と分担することになるとみられ、さらに日本や中国に対しても、協力を求めてくるとされる。

 また、IMFはこれまで融資にあたり財政赤字の削減など、融資対象国の経済政策に厳しい条件を付けてきたが、AP通信によると、パキスタン政府は21日、経済再建のための新たな政策の検討に入った。

 一方、現地からの報道によると、バウチャー国務次官補はザルダリ大統領らとの会談後の記者会見で、米国としては、今後もパキスタンに対する支援を惜しまないとしながらも、金融危機に対する支援については言及しなかった。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年10月27日 13時26分48秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ぴこ店長

ぴこ店長

お気に入りブログ

2025登録型メルマガ… えむ5678さん

日記 おで1101さん
株式投資で小遣い稼… たつみ@MAさん
わたしの株日記 さくら122500さん
外貨で、資産運用チ… iaoki2001さん

コメント新着

夢見る はるる @ こんばんは・・・。 だんだん天井が低くなりました。 的中で…
夢見る はるる @ 未来予想?! 書き込みをありがとうございますm(__)m …
夢見る はるる @ こんにちは(^o^)丿 暑中お見舞い申し上げます。 こんにちは♪…
夢見る はるる @ こんばんは・・・。 いかがお過ごしでしょうか? こちらは …
夢見る はるる @ (-_-;)なるほど・・・。 こんにちは…。為替の天井が下がり気味です…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: