studio PINE SQUARE

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GTとWSC(1994-1999)

晴天の霹靂のようなグループCの終焉(そう思っていたのは主催者側だけですが)を迎えて、次なるルマン24時間レースの主役は、GTカーとアメリカで主流になりつつあったオープン2座スポーツカー(WSC)に委ねられました。
 本来市販ロードカーの発展型であるべきルマンGTカーですが、グループC崩壊からすぐさま代用GTカーが用意できるメーカーは限られていることから、門戸を広く開けるために市販車が1台あれば参加を認めるという施策をとったため、外観だけは市販車で中身はワンオフという「なんちゃってGT」が幅を利かせることになってしまいます。グループC最強のポルシェ962Cに保安装備を施して「ロードカーでござい」と開き直ったダウアー962LMなどはその最たるものでした。そして生真面目に市販車をレースカーに仕立てたトヨタ・日産は完全に力負けでした。結局GTカーで勝つためにはメーカーの沽券にかけて莫大な資金と技術を投入せざるを得なくなり参入の足枷となって衰退していきます。
 一方アメリカにおいて開発費用高騰の反省から生まれたオープン2座WSCは、グループCカーの部品が再利用できるなどローコストを謳いルマン・プロトタイプ(LMP)と名称を変えて来たる2000年代の主役として栄華を極めます。

1994年


スパーク1/43 ダウアー 962LM
#36 マウロ・バルディ / ヤニック・ダルマス / ハーレイ・ヘイウッド
走破距離:4685.70km
平均時速:195.24km/h
スポンサー:FATインターナショナル(運輸)

1995年


キッドボックス特注hpiミラージュ1/43 マクラーレン F1GTR
#59 J.J.レート / ヤニック・ダルマス / 関谷正徳
走破距離:4055.80km
平均時速:168.99km/h
スポンサー:上野クリニック

1996年


スパーク1/43 TWRポルシェ WSC-95
#7 マヌエル・ロイター / デイビー・ジョーンズ / アレクサンダー・ヴルツ
走破距離:4814.40km
平均時速:200.60km/h
スポンサー:サネックス(化粧品)、ブラウプンクト(自動車音響)、オートバックス

1997年


スパーク1/43 TWRポルシェ WSC-95
#7 ミケーレ・アルボレート / ステファン・ヨハンソン / トム・クリステンセン
走破距離:4909.60km
平均時速:204.19km/h
スポンサー:FATインターナショナル(運輸)、ハゲヌク(携帯電話)

1998年


スパーク1/43 ポルシェ 911 GT1-98
#26 ローレン・アイエロ / アラン・マクニッシュ / ステファン・オルテリ
走破距離:4773.60km
平均時速:199.32km/h

1999年


アシェット(スパーク)1/43 BMW V12 LMR
#15 ヨアヒム・ヴィンケルホック / ピエルルイジ・マルティニ / ヤニック・ダルマス
走破距離:4982.97km
平均時速:207.62km/h
スポンサー:デル(コンピューター)

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