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挿し絵とは、私のような本の制作者にとっては、空白を埋める道具であったり、
読者の想像力を補強するものであったり、イメージを醸しだしたり、
様々な役割を果たします。ですから通常のカットを依頼するよりも
本の主題からはずれない作風を持つ人に依頼しないとかなりチグハグになったりします。
この間、本の依頼をしてきた方が、挿し絵は、「いわさきちひろ」風にと言われました。
勿論「いわさきちひろ」の絵はそのまま載せられません。
しかし依頼された本のテーマが親子愛と平和といったものなので
確かに「いわさきちひろ」だな、と思ったのですが、
果たしてそれほどの書き手はと迷っているところです。
それは、それとして「いわさきちひろ」といえば、松谷みよ子さんと組んで
童心社をはじめとする出版社から絵本も出されていますが、
大人が読むには、大変ほのぼのとしてよい作品だと思うのですが、
子どもにはどうだろうと疑問を感じます。
しかし子どもに与える物を親の判断で白黒つけるのもよくないとは思うのですが…
そこで今回のことで気がついたのですが、「いわさきちひろ」はやはり挿し絵向きなのかもしれない。
こんな事をいうと「いわさきちひろ」に失礼だとお怒りになるファンの方もいるかもしれませんが
本にとっての挿し絵の重要な役割で悩む現在の私にとってそう思うのです。
そして、この方の画家として裁量に改めて敬意を表ざるを得ない気持にもなるのです。
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