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保険の異端児・オサメさん![]()
こんな夜は、ひとりでものを思いたい。
恋人のこともあるが、今は朝青竜のこと。モンゴルにもこの嵐は上陸するのだろうか。孤独な横綱よ、今は何をしている、何を思っている
。
「仮病だ」という一部のジャーナリズムを今夜は罵りたい
。人の心を読み取れぬパパラッチたち。先陣争い、手柄上げたがりたち。それに、インタビューアーって、いったい何をする人? 決勝に残れなかった100メートルの朝原。走り終わったばかりの、息も整わない選手から何を聞き出したいのか。何を言わせれば気がすむのか。
横綱の品格だって?! では、総理の品格は? 選良たち大臣たちの品格は?
相撲取りや大関を抱える昔の殿さまには、それなりの品格があった……。
強い相撲取りが頂点へと駆け上がる時間に間に合わなかった教育。日本について。文化について。気質について。その後は<ひとり横綱>で「国技」を支えた。その間の自負と自信への遠慮はなかったか、甘やかさなかったか? その時その時に必要な言うべきことを言ったか? 協会も日本人も。なのに、横綱は日本人でなきゃあ、だって? 新弟子も集まらないのに?
そして、間接的に出場停止・謹慎を伝える手際の悪さ。
なぜ、なぜ理事長が直接伝えなかった。そもそも、協会は、相撲取りのOBが動かしているのだから、協会が横綱、大関を決めればいい。横審って、必要なのか。財団や法人を作るための手続き? カッコつけ?
隅田川 所の人は カモメなり(柳樽)
「都鳥(みやこどり)」なんて雅な名前を持っている鳥が住んでいる所に住みながら、案外地元の者は「かもめ、カモメ、鴎」なんどという不細工な呼び方をするもんだよなあ。
せっかくの才能・人材を手元に置きながら、もう一人の俊英(これも日本人ではない)が現れたとたんに、「品格」だの「国技」だのと合唱する連中。「仮病だ」と合従連衡(がっしょうれんこう)する連中。片や「王子」だのと持ち上げて片方では人身御供を求めている連中。
住みわびぬ 我が身投げても 津の国の
生田(いくた)の川は 名のみなりけり(大和)
もう生きているのが嫌になった。そんなこの身を摂津の国の川に投げ込んでしまおう。
生田川には「生きる」なんて漢字が入っているが、どうせ名前ばかり、表面ばかりなんだから。
まさか横綱はそのようなことを考えてもいないだろう。早く、元気になってほしい、あの笑顔が見たい、釣り落としを見たい。
人の弱みを見つけて仕事をしたつもりの弱虫世間代表の集団が「知る権利」を振り回して、強い者の傷口に塩を塗りつける。「弱り目に祟り目」などという社歌を口にしながら。
ただの二日酔いなのに、「叔父が病気」「親戚が死んだ」などという<仮病>をつかって会社をサボるなよ。三重帳簿五重帳簿を作るなよ。「秘書が、秘書が」「地元の責任者が」などと言い訳して延命策を講じるなよ。金口木舌(木鐸)たるべき皆さん。木鶏たるべき皆さん。そもさん。
もう四時だ。雨も風も静かになった。九十九里の海もこれ以上荒れないだろう。係留された船々も犬吠埼の灯台も大事ないだろう。では、目覚めるためのしばしの眠りに入ろう。