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保険の異端児・オサメさん![]()
太いペン先で書かれた文字。なんどこの文字によって元気づけられたことか。
その同じペン先から走り出た、と思われるKの思い。
「節々が痛んで日常の動きにも規制がかかってしまう」
おう、と思った。Kもやっぱり人間だった、生き物だった。
どこか何かを見通してしまっているような、達観してしまったようなところがあるのが、少々物足りなくなる時もあった。
版画を彫ったり焼き物を焼いたりエッチングを描いたりお華を教えたりと、少々身を酷使しすぎたのではないか。
それとも、他に……。
とすると、Qはどうしているのだろう。
あれ、どうしてQの方へ思いは流れてしまうのだ。
なぜ、すぐにQのことに思いが至るのだ、と我ながら不思議でおかしかった。
え、Qとの間に何か激しいことでもあった、とでもこのさかしらで貧しい頭は想像しているのか。
Qはどのような表情で……。
えい、Kよ、早く元気になってくれ。
横尾忠則さんが奇病に苦しんだことがあった。
どこを触られても「痛い」「痛い」と飛び上がった。
三島由紀夫氏と一緒に東京医科歯科大学病院に見舞った。そのとき、氏は……。
いやこれは、今書いている「文章入門」の続編に書こう。出し惜しみしているわけではない。本腰を入れて書かなければならない。腰を入れて。
Kの回復を祈るのみ。太陽が出ればすぐによくなって、またQを連れて現れる……。
知人のTが一口100万円の「社債」を募集している。十口くらい集めたい、とか。
うーん、なんとしても、おいそれ
とは協力できる額じゃない。
みな、問題を抱えている。疲労をため込まないように。