日本語はダメか2

日本語はダメか2

2008.03.31
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しょんぼり
なんだかやつれている。土産の沖縄古酒を受け取りながら、少し心配になった。独り者のK、食べるものも食べていないのではないか。
 Qも連れていない。

 いくつかの心配が胸で渦巻いた。「何か取ろうか」
 それには返事もせずに、


 暴力だな、もはや。言葉の暴力。

Kはぼそっと言った。

 意見が違うのはよくあることだ、当たり前だ。物の見方は、同じである、というのも気持ちが悪い、いろいろあっていい。しかしだな、あまりにも思いつきみたいなことばかり口にするあの委員には、ちょっと参っている。速射砲とは違った意味で喋り続ける、どの意見にも何かしゃべる、沈黙がない、そして自分の教室の生徒の作品をやたら推薦する。他の委員がBかCの点しかつけないのに、自分は8(10満点の)をつける。

 ああ、どこかで何かがあったのだな、とこちらは推測するしかない。

ワシの教室に新しい人が入ってきた。あまりにも、偶然すぎてたまげた。その方は、その委員がやっている教室にいたが、いやになってこちらに移った、と言う。作品を読む力がないのではないか、とまで言う。

何かあったのだな、とまたこちらはKの顔をそっと見た。

ぽっもうあの声も聞きたくない、雰囲気にも接したくない。あの人の教室にはどのような人が来ているのだろう。もうこちらが辞めるしかないのだろうな。たいした名誉職でもないし、ごさっと謝礼を受け取れるわけでもない。



 Aの会話、Bの会話、Cの会話が改行もなしに続けて書かれている。手法的には、「改行なしの描写」も、もちろん、ある。だから、一面的に言ってるわけじゃない。
 この作品の場合は、枚数制限があるから、まあ、無理に押し込んだのかもしれない。そのことをちょっと話し合おうと指摘したら、そのお方は、編集部が直して掲載すればいい、と簡単に言う。しょんぼりそれをやれば、枚数が増えてしまう。他の応募者は、枚数を守るために苦労して書いている、そのことは全然意識に入っていない。

しょんぼりそこまで言って、Kはことんと眠ってしまった。腕を組んだまま。





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最終更新日  2008.03.31 08:17:12 コメントを書く


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