日本語はダメか2

日本語はダメか2

2009.03.09
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 二次審査(選考)通過作品が発表された。


 自分に関わりのある生徒さんの応募作品は、大体目を通している。
 ああ、一次で落ちたな、と思う作品には、共通した不満点がある。

(特にある男性の作品は、一次にも残っていなかった。
  中身はあった、生きてきた重みは印象的だった、が、制限枚数に比べ、
  書きたいことを詰め込みすぎた、文章・描写に難があった、「この倍の
  長さで書き直しましょう」ということも、通信添削の赤字入れの途中で



 それなりの人物が登場している。それなりの物語はある。

 だが、読み終わった者へのメッセージが伝わって来ない。
 ずどん、でも、すとん、でもいい、読み終わった後の感動がない、満足感がない、インパクトが弱い……。融和的総合的全体的な「書き手の言い分」がまとまって出ていない。

 あるとしても、「説明」している、そうではなく、「描写」で伝えなければ。



クールたとえて見れば、お寿司の握り。
 炊きあげてからどのくらいの時間のご飯を、どのくらいのお酢とどのくらい混ぜ、手のひらの中でどれくらい握ったか……。
 乗せる魚は後の話。

 ご飯もまずい、握り方もだらしなくてボロボロ、逆にこちこち、やけに酢が効き過ぎて、あるいは弱すぎて、などなど。
 まずくはないが、素直に「うまい」とは言えない作り。


 お寿司だけではない、ウドンでもソバでもいい。

ハートそうそう、おいなりさん。

 まずいのは、揚げもうまくない、色も悪い、ご飯も固い(柔らかい)、味付けも……。


 そうそう、女(男)にも言える。





 残っている生徒さんの作品は、上記の条件をそれなりにクリアしている。こちらの知らない応募作品も、そうだろう、多分。

「いい作品」「そうではない作品」とは、いつもいつもぴたっと一致するわけではないが、まずまずの妥協点を見いだせる。


 やがて開催される選考会。
 委員の一人を思い出すと吐き気がしてくる。
 読みの浅さ。しかし、いつでも何にでも口を出す、喋っている、そして、自分の息のかかった生徒の作品を強調し「入選」と推しまくる、あの協調精神のなさ。
 そんなレベルの作品ではないのに。

 黙れ、少し黙れ、黙っておれ。黙りおろう。
 お黙り。
怒ってる これなら、強烈なトランペットを耳元で一発吹き込まれた方がよっぽどマシだ。

 不連続の感性、効果のない日本語の連続。


 それに比べれば、他にも関わっている賞のヨミは楽だ、ラクダ、ウマダ、アンノンダ、自分一人で読んで、選評を書いて発送すればいいのだから。j




 WBCの対韓国戦(第一戦)を終えて引き上げるイチローの姿があった。

 質問は聞こえなかったが、イチローの返事の中に答えはあった。

「調子がよかった? そうです、とも言えないし、そうではなかった、とも答えられない。今日の状態を見て判断できるでしょ。コチラに何を喋らそうとしているの? もっと別の所から質問して(切り込んで)欲しい。それはまるで『あたしのこと好きですか』って(唐突に)聞かれたようなものですよ」 

 感性のない質問、超一流の相手から何かを本当に引き出そうとはしていない日本語。

 対韓国戦(第二戦)のサムライJapanの不調を予言しているようなイチローの言葉からは近寄りがたい威厳が伝わってきた。


 揺れる言葉、言い訳に使われる言葉、感性のない言葉、「記憶にありません」に使いまくられる言葉。








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最終更新日  2009.03.10 05:00:32 コメントを書く
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