日本語はダメか2

日本語はダメか2

2010.09.22
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怒ってる主任検事が押収品のデータ改ざん、などというブラックユーモアのような事件が日本人の心を揺さぶっている。
 実際、ミステリー作家が嘆いていた。
「容疑者がデータ改ざんをやるなら、ふつうだが、検事がそれをやったとなると、さあ、小説をこれからどう組み立ててらいいか、今のところまったく思い浮かばない」

ぽっついにここまで来たか。
 一検事、一政治家、一経営者、一サラリーマンの問題、では済まない、時代の精神、人類の苦悶の象徴。

 元検事の弁護士がテレビで言っていた。印象に強く残った。
「かつて上司から言われた。『君たちは法律は知っているだろうが、社会やニンゲンについてはシロウトだ』と」



 北海道江別市では、勘違いしたニンゲンからの嫌がらせ電話やメールに悩まされている親子がいる。
 ただ単に苗字が同じというだけのことで。

怒ってる100万~200万円掛けて「札幌の交通事故の犯人とは無関係です」のチラシまで作った。

 社会。ニンゲン。


小樽の作家から長い電話。

 著作も12~13作ある。新○社からの最新作が届いたばかりだ。

 読んで、どこが悪いか足りないか、指摘してくれ、という。



 ごく初期の頃から原稿を拝見しているから、それなりの感想は述べようとは思っていたが、今回の電話も、語り口は明るかったが、中味は重かった。

 担当が、迫ってきてくれない、という。
 つまり、表面的な作業しかしてくれないという不満。読み込んで踏み込んで来てくれないという不満。
 部数が少ないということも嘆きの一つだった。

 実は、こちらは、単行本を出してしまった相手には、エネルギー減少してしまう傾向がある。


 単行本になった作品に「朱」を入れるのは別のレベルのエネルギーをかき集めなくてはならない。これはこれで重労働だ。

「作家になれと言ったのはあなただから。初期の頃にあなたやNさん(編集者・故人)に会えてよかったが、それに比べると今の編集者は……」
「離婚してど貧乏をしている。別れた夫が残してくれた東京の仕事場へ荷物を取りに行くことも出来ない」
「地元のテレビやラジオに出るのも、本が売れれば、という気持ちから」
「○○文化賞の候補にもなっていたが、ダメでした。100万円欲しかった」
「近くにいる父は、何だ、この一行目の書き方は、程度のことしか言ってくれない」
「地方政治に出馬しろ、などとも誘われて。いえ、出る気はありません。作家で生きたい」

そのような不満、鬱屈、現状報告、要望の開陳。

「作品のせいではないかもしれないね、それは君の存在が発するオーラが原因かも」
 とは言わなかったが。 

 作家という地位。職業。自分で選び切り拓いた道。さらにいい物を書こうと励もうとするからこその、マチュアからは出ない苦悩。

読了した上で、何か感じるものがあれば……。お力になれるようなことが書けるか。

全国の<物書き>諸氏よ、闘いは筆を折る日まで終わらない。

 添削朱ペン向上塾亭主謹白。





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最終更新日  2010.09.23 00:45:39 コメントを書く


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