日本語はダメか2

日本語はダメか2

2011.05.25
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カテゴリ: 性欲 理性 制御


 White Dreams.
Bkack obsession.
 純白の夢は、漆黒の狂気に犯される。

 主演女優(ナタリー・ポートマン)の熱演は認めるが、映画全体に於ける「踊り」の効果には疑問符が付いた。


清楚な雰囲気のニーナ。
「白鳥」の踊りはいい、しかし「黒鳥」の踊りはダメ、と芸術監督に断言されてしまう。


 監督は言う、「こちらを誘惑しろ。今のままではこちらから誘惑しているだけ」「おれの唇を噛んだ……そのくらいの気持ちを保てば(黒鳥もやれるだろう)」
 さらには、監督の指が下半身にまで及び、自慰まで薦められる。

 次第に危機感に襲われるニーナ。果たして自分に踊る力があるのか、と。
 THE ONLY PERSON STANDING in your way is you.
 問題は自分とどう向き合うかだ。
 何事も、自分の心の動き。


 同じように主役の座を狙うライバルのリリーに連れられて、酒を飲み、男と遊び、「妖艶」に近づこうとする毎日。
 リリーとの激しい性愛。



 母もダンサーだった。
 色々と心配してくれる母に言ってしまう。「あたしは一人よ! その他大勢の一人のあたなたとは違う!! 一人で踊らなくては!」
 背中には、絶えず残っているひっかき傷。
「現実」と「非現実」の境目もぼんやりしてしまう日々。  


「なりきろう」とする思いの凄まじさをたっぷりと見せつけられた。

だが、「白鳥」の時の踊りと「黒鳥」の踊りの違いが画面・場面から分からない、伝わって来ない。
 腕の振りやつま先だっての踊りなどのアップ、そして「白鳥」「黒鳥」のメーキャップなどは強調されても、肝心の「踊り」そのものの変化が画面に出ていない。出てはいるのだろうが、忙しく撮影しすぎ。細部の撮影にこだわりすぎ。しかも練習風景だけで。

代役も使わずに踊り続けたようだが、舞台の上での全体像としては「純真な白鳥から妖艶な黒鳥」という「二つの踊り」の違いが、出ていなかったように思う。描き切れていないのではないか。
 主役の問題ではない。

 あえて、小説を書こうとする時の例で言えば、「あたしはいい女」「おれは厳つい男」「女と男・熱い仲」と「ト書き」風に書いてあるだけで、その「状態」が書かれていない、のと同じ感じ。

「サスペンス」「心理サスペンス」などというコトバが出回っているのに、またも悄然。
 なぜわざわざ「サスペンス」「心理」などを使わなければならないのだろう。生きる者が別の生き方を追求し、芸として高めようとする時に。






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最終更新日  2011.05.26 03:51:47 コメントを書く
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