日本語はダメか2

日本語はダメか2

2011.07.03
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 女と男のこと、特に「夫婦」のことになると、周辺は本当のことは何も分からない。実の子どもでさえも。イヤ、実は、当の本人達も、どうしてここまでこじれているのか、何が元だったのか、まったく分かっていない。長い間の精神的避難民同士。
 少しは「仲の良い時」などと言うことはあった、のか。

 今日も暑そうだ、しかも並の暑さではなさそう。
 何が原因なのか。
 ただの「気圧配置」なのか。
 寒暖の差の激しさ。時季に似合わない「魚種」の「大漁」の不思議。

 その精神はどんな状態なのだ。
 放射能から逃れられる特別の薬でお飲みか。
そんなことを言っているこちらも「淡々と」文字を連ねている、のか。

 長い長い長いエスカレーターで地下へ地下へ下って行く無言の客たち。
 ぶよぶよ肥えている、ギスギスとがっている。
 おお、「行く先」のはっきりしている電車が待っている、らしい。安全運転安全運行。よっ、世界一
 そうさ、昨日に続く今日だもの、何の心配があろう。
 誰も行き先など見てはいない、頼れるのは、目線を落として確かめる手のひらの中の「オトナのおもちゃ」だけ。長い長いイヤフォンのコードを引っ張りだして。首に巻き付けて。ふん。
 ドアが開く、みなと同じように脚を踏み出せばいい、それだけのこと。
「おまかせ」族の気楽旅。


「お早うございます」
「ご機嫌よう」
 永遠に触れることのない人たち。こちらは向こうを見ているが、向こうはこちらを知らない、こちらは「一人」「一人」ではなく、ダースで数えられ、名前もなく番号や符牒で片付けられて。時には「おい」「こら」というお声がかかって。

 そういえば、東北へ脚を運んだ復興担当の関係政治家が、何人かの知事に接したが、その時の「態度・コトバ」の悪さは並ではない、と伝わって来た。


 今日も風が吹いている。雨戸を揺らしている。風は色々なものを運ぶ。
 知り合いの「別居」や「離婚」の噂、体調不良のこと、入院や退院のこと、突然の死に別れ……金曜に倒れた夫が日曜日に向こうの世界へ、と。

 こちら、少なくとも同じ屋根の下に住んで来た。短くはない日々。

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「風邪だ」と言って同居人は薬を飲んでいるが、いっこうに良化が見られない。こちらの頭痛も治まらない。
「お見舞い」が詩人の優さんから届いた。
 これすらも、「自分のため」と受け取ってしまうお方の怒ってる発想力のすばらしさ、凄まじさ。
 修正するどのようなコトバがあるだろう。
 そうでしょうそうでしょう、太陽は、月はあなたを中心に夕べを迎え朝を迎える。

 今日も次女が食事を作りにやってきた。

 万が一の何かがあっても、自分には詩は書けない、だろう。

光太郎は智恵子を心から愛していた。


 千鳥と遊ぶ智恵子

 人っ子ひとり居ない九十九里の砂浜の
 砂にすわって智恵子は遊ぶ。
 無数の友達が智恵子の名を呼ぶ。
 ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――
 砂に小さな趾(あし)あとをつけて
 千鳥が智恵子に寄って来る。
 口の中でいつでも何か言ってる智恵子が
 両手をあげてよびかえす。
 ちい、ちい、ちい――
 両手の貝を智恵子がねだる。
 智恵子はそれをぱらぱらに投げる。
 群れ立つ千鳥が智恵子を呼ぶ。
 ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――
 人間商売さらりとやめて、
 もう天然の向こうへ行ってしまった智恵子の
 うしろ姿がぽつんと見える。
 二丁も離れた防風林の夕日の中で
 松の花粉をあびながら私はいつまでも立ち尽す。


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最終更新日  2011.07.04 04:47:08 コメントを書く


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