日本語はダメか2

日本語はダメか2

2012.09.26
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 文章で稼いでいる友人が訪れた。「散歩はどうだ」と。
 どうも、一日一回は輪っぱ(ハンドル)を握らないと落ち着かないらしい。
 森の麓を走り、林の中を通り抜けた。
 草や木に秋の気配。
 田んぼの稲はすでに刈られているのに、一カ所、まだ稲が刈られたいないところがあった。
 山際の小さな田。若夫婦、よりももうちょっと年上の二人が、無農薬での収穫を目指していたのに、収穫を味わっていなかった。
 二人のうちのどちらかが病気にでもなってしまったのだろうか。放棄された稲が縮こまりうなだれていた。
 少し走った。4トントラックが道をふさいでいた。荷台には、立派な孟宗竹が積み込まれていた。

「どのくらい、時間かかりますか」
「後30分くらい」竹を運び込んでいた若者が答えた。
「いやあ、そのくらい、待ってますよ」
「悪いなあ、寄せるよ」トラックの運転席の男が言った。バックして端に寄せた。
 荷台に積まれた竹の上には、女性の姿。思わず手を伸して竹に触った。
 聞けば、千葉の竹はいい、という。さらに聞けば「建仁寺垣」に使うのだ、と、運転手と女性が。

 あちらこちらに放棄されている竹 竹 竹。日頃、日本の竹林が荒れ果てているのを見ていた。ちょっと奥へ入れば、これほどの竹が生えていたのだ。
 嬉しくなった。思わず竹を両手でたたいた。

 ダチ公と別れて、家の近くの自動販売機で110円のノンアルコールの果実酒を買った。
 飲みながら公園を横切っていると、遠くの方から笑顔が。近づけば、コクリと頭を下げ、右手を挙げてまた笑った。うふふうふふとか声を出して。缶ビールの大を口に近づけた。

 背後から、うふうふとまた聞こえた。



 人類よ、戦争を計画してくれるな。
 原子爆弾というものがある故に、
 戦争は人類の自殺行為にしかならないのだ。
 『長崎の鐘』(永井 隆)





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最終更新日  2012.09.26 22:24:19
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