日本語はダメか2

日本語はダメか2

2012.10.04
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カテゴリ: 尊厳 自立 発想
 激しい雷鳴と豪雨。
 雨が屋根を打つ音は少し収まりました。
10月の雷って、あまり記憶にないなあ。ま、しょんぼりそんなに長く生きたわけでもないし、気象に特別詳しいわけではないが。
 外出から帰って疲れて寐ていたのですが、雷鳴で目を覚ましてしまいました。
 まあこの、遠慮会釈のない雷鳴、雨。

 だんだん、と言うか、どんどん、と言うか、外出が重荷に感じられるようになりました。
 外出、と言っても、買い物や遊びではないのだから、やめるわけにはいきません。
 今日もうんざりしました。

 そこで、地獄の責め、に合ったのです。ぽっいえ、立っていることが、ではありません。
 隣も前も後ろも横も、スマホだかスカンポだかの店開き。
 指をすらすらすいすいとしならせて、画面には色とりどりの模様が流れる。ああ、小さな文字。
 盗み見したわけではありやせん。目に飛び込んでくるんでやんす。
 危なかった、危なかった。怒ってる「そんなもんやめろ」って叫び出しそうでした。
 よくこらえたものです(あ、雷は静まり、雨もやみました)。
 若いのも若くないのも、男も女も、ぶすもぶすでないのも、みんな画面と向き合っている。イヤフォンで周辺の音を遮断して。
 これは国家の陰謀だ、などという言葉も耳の中で反響しました。「画面を見よ、周囲を見るな、画面だけを信じよ」「画面こそ、度量のあるご主人様、その他に存在するはずはない」「強者は画面に集中せよ、機械も操れない弱者は見捨てよ」

 頭の上からは、無機質なお義理程度のアナウンス。
「キケンブツ、不審なものがありましたら、お手を触れずにお近くの係員や乗務員にお知らせください」
 電車は脇目もふらずに走っているのございます。どこへお知らせしたらいいのでございましょう。もし、後15分で爆発するビニール袋に気がついたとしたら。
 自動運転で、運転手も車掌も、指遊びしている

 目をつむってつり革に掴まり、じっと「孤独」を引き寄せました(あ、また雷鳴です)。
しょんぼり
 クニヘ帰り着くまでは、倒れちゃならない祖国の土を踏むまでは。
 そうか、あれらの指シナラセのみなさん、「ニンゲン」ではないのだ、お機械にお仕えする「おさすり奴隷」なのだ、クール彼らは彼らで彼女らは彼女らで、お仕事に忠実なのだ、ああして集中することによって、世間の雑音をシャットアウトし、誰が総理になろうが、税金が上がろうが、若い母親が11歳にもなった自分の子どもを虐待死させようが、老婆が床にしゃがみこもうが、パンや牛乳が値上がりしようが、どこで戦争が起ころうが島を奪い合おうが、危険物が空を低空飛行しようが、見向きもせずにおさすりしている。

 そんな忠誠心を示すことで「租庸調」からも免れる、優遇される、「今日」「明日」も安泰。昇進すら約束されている。消費税も免除される。
 他人のお仕事ぶりにしょんぼり文句を言ってはいけない、何しろ、こちらは旅行者で他国の旅の空の下にいるのだから。
 みんな、舌を抜かれ、耳をつぶされ、不能にされ、ひょっとしてあの機械を見るだけの視力しか与えられていないのかもしれぬ。














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最終更新日  2012.10.05 01:06:53
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